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年金積立金とはどういうものなのか?

☆年金積立金とはどういうものなのか?

2015年12月01日、7月から9月の年金積立金による年金運用で四半期で過去最大の損失を出したというニュースを観ました。
年金を払っている身としては、心配です。

ですので、年金積立金について調べた覚書です。
あっているかはわかりません。





・年金積立金とは?


私たちが月々国に払っている年金保険料(プラス)を、
年金を受給している人に、将来も一定の給付を確保する為に、
あらかじめ年金保険料の一部を給付に充てない状態で、払って(マイナス)、
残ったお金を
債権や株で運用して(プラスとマイナス)、
それを積立したお金で、
年金の一定の給付を確保する。
よって、年金積立金が不足すると、将来の一定の給付を確保できない。

簡単にざっくり書くと、年金積立金の残高は、
若者が年金保険料を国に払って、お年寄りに払った残りのお金を
政府の決めた所が運用して増やしたり減らしてしまったりした残高。

日本の年金システムは、
賦課(ふか)方式という方法で、今の若者が月々国に払っている年金保険料を、運用し、今のお年寄りに渡しています。
将来、今の若者より多いか、同じだけの数が生まれないと、今の若者がお年寄りになった時には、今と同程度は貰えません。
人口比率の差があると、安定しない方式です。

ちなみに、日本の年金システムではないもので、
積立方式という方法もあって、本当はこれが理想かと思います。
若者が月々国に払っている年金保険料を、積立し運用し、老人になった時に、
自分達の世代が払った年金保険料を元としたお金が、年金として自分に戻って来るというシステムです。
年金積立金と積立方式は、同じ積立という言葉があっても違います。

日本は、積立方式ではなく、賦課方式で年金を運用しています。


高齢化で年金を払う額も多くなり、全体としては、若者が払う事と年金積立金の運用でプラスでも、
払う額が増え、全体では積立金はマイナスになってしまう事もあります。

これから更に少子高齢化するのなら、運用しても足りなくなる恐れがあります。

[年金積立金 総資産]

年金積立金 総資産
グラフの数値は、厚生労働省、年金積立金運用報告書より。


国民年金と厚生年金の合計では、
2015年9月時点で、「運用」資産額は135兆1087億円。

・年金積立金の運用


自民党の安倍政権は、2014年10月。
リスクの少ない比較的安全な資産である国内債券中心ローリスク・ローリターンであった年金運用方法を、
株式によるハイリスク・ハイリターンに変更しました。

変更前:(2013年6月~)
国内債券:60%
外国債券:11%
国内株式:12%
外国株式:12%

変更後:(2014年10月~)
国内債券:35%
外国債券:15%
国内株式:25%
外国株式:25%

比較的安定している国内債券を半分ほどに減らし、
世界景気の影響から利益も高いがリスクも高くなる、国内株式と外国株式を2倍に増やしました。
これによって、株の上下で年金積立金が大きく上下されてしまう事になりました。
ギャンブルのような方法で、私たちが払った年金を運用している比率が高くなった事になります。

まあ、ハイリスク・ハイリターン運用をわかりやすく言うと、
子供のお年玉を、親が集めて、競馬やパチンコに行き、
いっぱい勝ったらお年玉が増えたから良かったよね。
いっぱい減ったり無くなったらお年玉が減ったり無しね。
といった事でしょうか。

表向きは、運用益を増やす為にリスクを取ったという事だそうですが、
実際は、安倍政権が始めたアベノミクスを支える為に、株価が上がった事、効果があったとしたい為、
年金積立金を使い株を買い、つぎ込んで、株を上げて来たという側面もあるそうです。
株が上がれば、政権の人気が出るためです。

初めは、これまでより倍の年金積立金を使い株を買ったので、株価は上がっていくのはまあ当然で、
株が安くなって、その年金積立金の株式分のお金が減って株を売ったら、
年金積立金の全体が減り、また同じ割合で株式分に回し、株を買ってしまい、
また同時株安を繰り返すと、
どんどん年金積立金が減って行くことになり、
もちろんその間も年金も支給しなければいけませんから、それによっても減り、
最悪の事を考えれば、
年金を安定して渡す事が出来なくなったり減ってしまう恐れがあるかと思います。

ですが、減ったことばかり話題にされますが、
逆に世界景気が良ければ、運用益は増えて行き、
数か月で何兆円も増えている時の方が多いのも事実です。
ですが、どこかで、リーマンショックやチャイナショックのような事は起こってしまいます。

また、これから更に少子高齢化するのなら、このままの年金システムで運用を行うなら、
ローリスク・ローリターンでは無理で、
ハイリスク・ハイリターンで運用し、結果がハイリターンがなければ、
払えない、受給年齢を下げる、受給金額を下げるという事にもなるかも知れないと
考える人もいますし、そうなのかも知れません。
このままの年金システムで運用を行うなら。

[年金積立金 収入額]

年金積立金 収入額
グラフの数値は、厚生労働省、年金積立金運用報告書より。


・年金積立金を運用しているところは?


GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)。
(2015年12月時点)運用額約135兆円。
世界最大級の機関投資家。

ここで年金の為に集めたお金を、
株式や国債で運用(目的はプラスにする事だが、マイナスにもなりうる)。

GPIFで、最善の割合を決めているとなっている。

株式市場では「クジラ」とか呼ばれているそうです。

・2008年 リーマンショック時の損失


5兆から6兆ほどの損失。

・2015年 過去最大の損失 原因


中国の通称チャイナショックにより、世界同時株安。
2014年10月から、政府が年金運用方法で、株式投資の割合を2倍ほどに変更していた事で、
年金に大打撃。
2015年7月から9月で、損失は、
国内株式:4兆3154億円。
外国株式:3兆6552億円。
過去最大の7兆8899億円。
年金(年金積立金)が7.9兆円程なくなった事になります。

・感想など


2014年10月、ハイリスクへの心配をしていましたが、そうなってしまいました。
数か月で何兆円もなくなるような運用方法で良いんでしょうか?

ですが、ハイリターンもあって、数か月で何兆円も運用利益が増えている時の方が多いのも事実です。
ただ、高齢化で年金を払う額も多くなり、全体としては、運用でプラスでも全体ではマイナスになっている事もあります。

問題は、こういうギャンブル的なマネーゲーム運用は、年金というシステムに相応しいのかという事かと思います。






記載:2015年12月頃

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