日照不足で米騒動を起こす恐れがある風「やませ」とは？

☆日照不足で米騒動を起こす恐れがある風「やませ」とは？

2017年夏、東京で、連日、雨が降り、日照不足で野菜などの作物に影響が出ているようです。

その原因となったのが、「やませ」という風のようなのですが、知らなかったので覚書です。

・「やませ」とは

漢字では「山背」と書く。

太平洋側で6月から8月頃に吹いてくる東よりの風で、寒流（高緯度から低緯度へ向けて流れる海流）の上を吹いてくるので、冷たく湿っている。

北海道から関東で吹く。

稲作地の岩手県・宮城県・福島県・青森辺りの稲作への影響が強い。

「冷害風」「餓死風」とも呼ばれる。

・「やませ」で、なぜ日照不足になるか？

簡単に書くと、

①「やませ」が、山にぶつかる。
（低温だが、山脈辺りの高さ空気は高温で、越えられなくて溜まる。）
②山にぶつかると、雲が発生する。
③太陽光線を遮ってしまう。
④日照不足や雨。

・「やませ」の日照不足による被害

・日照不足

・冷害

・作物（特に稲作）が大きくならず、細くなったりして、収穫量も落ちたり、味も落ちたりする
（「やませ」が吹く時期は、稲の穂が出たりする大事な時期。）

・稲にカビが付着し、枯れる。「いもち病」

など。

・「やませ」の日照不足による過去の被害例

1993年、「やませ」の影響もあり、日照不足と長雨などで記録的な冷夏となる。
そして、深刻な作物不足。
特にお米不足になり、米価は、秋口から少しずつ上昇。
海外から、タイ米（なんか細長いお米）などを輸入することに。
「平成の米騒動」と言われる。

・感想など

そういえば、1993年の「平成の米騒動」の時は、「タイ米」以外でも、
日本米とタイ米のブレンドである「ブレンド米」とかもあったりして、
タイ米は、あまり日本のおかずとかに合わず、
やはり、日本のお米はおいしいなあ、と思った事を思い出しました。

作物に、被害がないと良いですが。





記載：2017年08月頃

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