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台風が、上陸すると移動速度が早くなる理由

☆台風が、上陸すると移動速度が早くなる理由

台風上陸すると、移動速度が速くなる理由は、
上陸すると、台風が上陸すると弱くなる理由と同じで、
海水から水蒸気をもらえなくなるからと思っていたのですが、気象の本を読んでみると、
どうやら違うようです。

そこで覚書です。

台風は、上陸するとたいてい北東方向に進んで行きますが、それは
上空の風が(偏西風に流されて)そっちに吹いていて、更にその風の速度が、位置によって違うからのようです。

台風の高度は、一番高い所では、上空1万メートルとか、大型台風だと1万5千メートルとかになるらしいのですが、(国際線の飛行機の高度は1万メートルくらい)
例えば、台風がよく起こる9月では、
上空1万メートルの風速(秒速)は、

日本列島の沖縄辺りは、風速3メートル。
 3×60秒= 180メートル(分) = 180×60分=10800 = 約時速11キロ
(ジョギングぐらいの速度の風)。

九州の上辺りは、風速21メートル。
 21×60秒 = 1260メートル(分)= 1260×60分 = 75600 = 約時速76キロ
(普通の車より早いくらいの速度の風)。

真ん中辺りは、風速29メートル。
 29×60秒 =1740メートル(分)= 1740×60分 =104400 = 約時速104キロ
(チーターの最大速ぐらいの速度の風)。

北辺りは、風速33メートル。
 33×60秒 =1980メートル(分)= 1980×60分 =118800 = 約時速119キロ
(昔の新幹線ぐらい、パーマンぐらいの速度の風)。

などで、北に行くほど早くなっているそうです。

(高度1万メートルくらいでは、風の速さは、最大で時速360キロ(今の新幹線ぐらいの風)ほどにもなるらしいです。)
(台風自体の速度は、時速10キロくらいから、早いもので100キロくらいだそうです。上のは、その付近にある風の速度です。)

上陸するから早くなるというわけではなく、その辺りに来ると風が強いので、
その方向に流されて早くなるというのが、正解のようです。





記載:2014年03月頃

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