原発・放射能事故への備え。安定ヨウ素剤とは?
☆原発・放射能事故への備え。安定ヨウ素剤とは?
2016年1月、福井県の高浜原発3号機が再稼働した事を受けて、
兵庫県篠山市が安定ヨウ素剤というものを家に配ったそうです。
2011年の東日本大震災の原発事故でもヨウ素剤というのは聞きましたが、
それがどういうものかよくわかっていなかったので覚書です。
基礎的な事を書いておきますが、
利用にはもっと知識と医師による説明が必要かと思われます。
以下、正しいとは言い切れませんので、信用なさらずに。
通常のヨウ素剤というと、強い殺菌力と殺虫力を持っていて、農薬とかに使われる
劇薬指定のものらしいです。
ここでいう安定ヨウ素剤というものは、
放射性ヨウ素と比較して「安定ヨウ素」と呼ばれるそうです。
その仕組み。
体には、喉辺りに、ホルモンを作る甲状腺という所がある。
その甲状腺ホルモンというのは、人間が成長するのに大事な役割がある。
なので、特に成長期の子供にとって大事だと言われる。
甲状腺は、ホルモンを作る時に、ヨウ素を原料とする。
(ヨウ素は、こんぶとかわかめによく入っている。)
原発事故が起こると、放射性ヨウ素が放出される。
それを吸い込むと、
甲状腺は、それを普通のヨウ素と思って、
甲状腺に取り込まれ、
がんを発症する恐れがある。
そこで、原発事故が起こった場合、
錠剤になっている安定ヨウ素剤というのを飲んで、
甲状腺が、既にヨウ素でいっぱいの状態にする。
ここで、放射性ヨウ素を吸い込んでも、もういっぱいなので、
甲状腺には入らなくなるという事らしい。
しかし、その1つの錠剤の効果が「見込まれる」時間は、24時間しかない。
飲んで、24時間以内に、放射性ヨウ素がない地域に逃げないと、という事になる。
あくまで救急用、緊急用のものらしい。
また、飲むには色々注意する事があって、
吐き気や下痢などの副作用もある人もいるそうです。
妊娠している人が、安定ヨウ素剤を飲んだ時に、胎児に悪影響があるとも言われている。
1歳未満も飲んでは駄目。
他にも色々あるそうです。
2011年の東日本大震災の原発事故では、福島では安定ヨウ素剤を用意していたが、
混乱でちゃんと子供に渡す事が出来ずに、
事故後に、甲状腺がんを疑われる人が、100人を超えているそうです。
通常は、その人口なら4、5人らしい。
政府は、事故との因果関係を否定している。
だが、安定ヨウ素剤の備蓄を要請している。
安定ヨウ素剤の値段は、1個6円とかなり安いらしい。
しかし、使用には医師の説明を聞く必要があるらしい。
篠山市のページ
福井県の高浜原発3号機がある若狭湾は、日本の43の原発のうち、
15基が集中している。
事故が起きれば、周辺地域に被害が及ぶ。
日本が、そのラインとされているのが、原発から30km。
国は、その30km圏内の自治体に、若い人が被ばくした場合、
甲状腺ガンの発症を減らす為に、安定ヨウ素剤の(役所とかに)備蓄を要請している。
5km圏内では、事前配布が求められている。
しかし、兵庫県が原発事故の放射能物質拡散シミュレーションをした結果、
ある時期と風向きで、
原発30kmにとどまらず、兵庫県の姫路辺りまで流れてくるパターンの予想もあった。
90kmほど。
風向きによっては、兵庫県にも大阪にも来る距離です。
その姫路辺りまでの間に、原発から約50kmの篠山市も入っている。
そこで安定ヨウ素剤を配る事にしたようです。
これは、日本で初めて原発から30km県外での実施だそうです。
実物は、筒に2個の袋入りの安定ヨウ素剤が入っているもの。
中学生には2つ、小学生には1つらしい。1回分。
あくまで緊急用の時間制限(効果が24時間)がある備えとなる。
政府は、事故対策を30kmしか想定していない。
篠山市は、政府からの援助なしに配ったそうです。
この件は、国より市の方が、国民の万一の事を考えている現状なのかも知れません。
記載:2016年02月頃
2016年1月、福井県の高浜原発3号機が再稼働した事を受けて、
兵庫県篠山市が安定ヨウ素剤というものを家に配ったそうです。
2011年の東日本大震災の原発事故でもヨウ素剤というのは聞きましたが、
それがどういうものかよくわかっていなかったので覚書です。
基礎的な事を書いておきますが、
利用にはもっと知識と医師による説明が必要かと思われます。
以下、正しいとは言い切れませんので、信用なさらずに。
・安定ヨウ素剤とは?
通常のヨウ素剤というと、強い殺菌力と殺虫力を持っていて、農薬とかに使われる
劇薬指定のものらしいです。
ここでいう安定ヨウ素剤というものは、
放射性ヨウ素と比較して「安定ヨウ素」と呼ばれるそうです。
その仕組み。
体には、喉辺りに、ホルモンを作る甲状腺という所がある。
その甲状腺ホルモンというのは、人間が成長するのに大事な役割がある。
なので、特に成長期の子供にとって大事だと言われる。
甲状腺は、ホルモンを作る時に、ヨウ素を原料とする。
(ヨウ素は、こんぶとかわかめによく入っている。)
原発事故が起こると、放射性ヨウ素が放出される。
それを吸い込むと、
甲状腺は、それを普通のヨウ素と思って、
甲状腺に取り込まれ、
がんを発症する恐れがある。
そこで、原発事故が起こった場合、
錠剤になっている安定ヨウ素剤というのを飲んで、
甲状腺が、既にヨウ素でいっぱいの状態にする。
ここで、放射性ヨウ素を吸い込んでも、もういっぱいなので、
甲状腺には入らなくなるという事らしい。
しかし、その1つの錠剤の効果が「見込まれる」時間は、24時間しかない。
飲んで、24時間以内に、放射性ヨウ素がない地域に逃げないと、という事になる。
あくまで救急用、緊急用のものらしい。
また、飲むには色々注意する事があって、
吐き気や下痢などの副作用もある人もいるそうです。
妊娠している人が、安定ヨウ素剤を飲んだ時に、胎児に悪影響があるとも言われている。
1歳未満も飲んでは駄目。
他にも色々あるそうです。
2011年の東日本大震災の原発事故では、福島では安定ヨウ素剤を用意していたが、
混乱でちゃんと子供に渡す事が出来ずに、
事故後に、甲状腺がんを疑われる人が、100人を超えているそうです。
通常は、その人口なら4、5人らしい。
政府は、事故との因果関係を否定している。
だが、安定ヨウ素剤の備蓄を要請している。
安定ヨウ素剤の値段は、1個6円とかなり安いらしい。
しかし、使用には医師の説明を聞く必要があるらしい。
・なぜ兵庫県篠山市は、安定ヨウ素剤を配ったのか?
篠山市のページ
福井県の高浜原発3号機がある若狭湾は、日本の43の原発のうち、
15基が集中している。
事故が起きれば、周辺地域に被害が及ぶ。
日本が、そのラインとされているのが、原発から30km。
国は、その30km圏内の自治体に、若い人が被ばくした場合、
甲状腺ガンの発症を減らす為に、安定ヨウ素剤の(役所とかに)備蓄を要請している。
5km圏内では、事前配布が求められている。
しかし、兵庫県が原発事故の放射能物質拡散シミュレーションをした結果、
ある時期と風向きで、
原発30kmにとどまらず、兵庫県の姫路辺りまで流れてくるパターンの予想もあった。
90kmほど。
風向きによっては、兵庫県にも大阪にも来る距離です。
その姫路辺りまでの間に、原発から約50kmの篠山市も入っている。
そこで安定ヨウ素剤を配る事にしたようです。
これは、日本で初めて原発から30km県外での実施だそうです。
実物は、筒に2個の袋入りの安定ヨウ素剤が入っているもの。
中学生には2つ、小学生には1つらしい。1回分。
あくまで緊急用の時間制限(効果が24時間)がある備えとなる。
政府は、事故対策を30kmしか想定していない。
篠山市は、政府からの援助なしに配ったそうです。
この件は、国より市の方が、国民の万一の事を考えている現状なのかも知れません。
記載:2016年02月頃
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