なぜゲリラ豪雨が起こるのか？

☆なぜゲリラ豪雨が起こるのか？

最近、ゲリラ豪雨が酷いですね。

昔は、聞かない名称でした。
なぜゲリラ豪雨が起こるのか調べた時の覚書です。

・ゲリラ豪雨とは

「ゲリラ豪雨」という言葉は、2008年頃から多く使われ始めました。
（1972年・1974年尾には既に使っていた新聞もあったようです。）
以前は、集中豪雨とか言われていたはずです。

「ゲリラ」という言葉は、不正規兵による遊撃戦闘や遊撃戦闘部隊で、元々「小さな戦争」という意味なので、
本来、雨にそういう名前を付けて呼ぶのは不適切かも知れません。
何年か後には、見直され名称が変更されるかも知れませんね。

今でも気象庁では、「ゲリラ豪雨」という言葉を使わないで、短期間に局地的な大雨とか「局地的大雨」とかいうと思います。

「ゲリラ豪雨」という言葉は、ワイドショーや、新聞や、一般人の人が使っています。

予測が難しいので、ゲリラという言葉が、使われたんでしょう。

1947年にアメリカ ミズーリ州での１時間（45分？）に305ｍｍの集中豪雨が世界最高記録だそうです。

・ゲリラ豪雨は増えているのか？

ゲリラ豪雨は、ここ数年で増えているようです。
この１０年間（2014年時点）で、約1.5倍増えているそうです。
下の原理をみると分かると思いますが、地球温暖化やヒートアイランド現象が影響していると思います。

今後、更にゲリラ豪雨の威力が大きくなるのは、間違いないと思います。（台風もです）

どの値からゲリラ豪雨というのは定かではありませんが、
１時間に５０ｍｍ以上の雨をゲリラ豪雨とすると、
１９７５年から１９８５年では、平均174回。
最近（２０１４年時点）の１０年間では、平均240回に
増えているそうです。

増えているかも知れませんが、過去にも大きな集中豪雨はあります。
1982年7月23日から24日 長崎大水害では、１時間に187ミリの集中豪雨。
2014年8月20日 広島県・安佐南区 では、１時間に約120ミリの集中豪雨。

・なぜゲリラ豪雨が起こるのか？

雨の発生原理は、竜巻と同じように
積乱雲ができる事によって起こります。

①地上や海と上空の温度差があると、地上や海の温い空気が上昇する。（上昇気流とかいう）
②地上や海の空気が上昇したら、上空の空気とぶつかり雲が出来る。
③「①」から「②」が繰り返されると、雲が成長して行く、時間を掛けると積乱雲となる。
④積乱雲になってしまうと、この雲からは激しい雨や風、場合よっては雷も発生する。
⑤この積乱雲からの雨が、局地的に激しいとゲリラ豪雨となる。

この積乱雲（入道雲）が出来やすい所が、山沿いだったり高い物の所です。
地表から山の上へ、暑い空気が流れて行って、じっくり積乱雲を作成します。

山の上に積乱雲が出来ると、風向きによって積乱雲が移動します。
（西から風が吹いていたら東へ、東なら西へ、北なら南へ、南なら北へ）

なので、山の近くはゲリラ豪雨が発生しやすいはずです。

同じように、都会の高いビル群でも、山と同じようなものですから、
積乱雲が出来やすくなります。

ビル郡の近くの家の人は、暑い日（上空は冷たい場合）は風向きに注意している方がいいかも知れません。
こっちに風が来ているようなら、ゲリラ豪雨がこっちに来る確率が高いと思います。


すぐやむ（といっても1時間以上降る時もある）のは、
風で高い所から積乱雲が移動するので、
地上付近の温い空気をあまり吸収できなくなって
積乱雲が発達しない為、やむんだと思われます。

短期間で止まなかった雨は「ゲリラ豪雨」でなく「大雨」です。


昔は、ビルが少なかったから、その辺では作られにくかった積乱雲が、
ビルの乱立によって出来てしまい、ゲリラ豪雨の原因になると思われます。

個人的には、高い建物は作るのはこれ以上控えてほしいです。
雷の避雷針になってくれるというメリットがあるかも知れませんが、
こういう高い建物自体が、積乱雲を増やす原因かも知れませんし。
津波から逃げるには必要ですけど。





記載：2012年09月頃
追記：2014年10月頃

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