2011年から始まったシリア内戦の理由とシリア難民が目指す国
☆2011年から始まったシリア内戦の理由とシリア難民が目指す国
2015年、戦後最大といわれている難民問題が起こっています。
ドイツを目指して難民たちの多くが移動しているそうです。
なぜドイツを目指しているのか、なぜ内戦になったのかの覚書です。
シリアでは、
2011年から反体制デモが拡大していて、
シリアのアサド大統領の政権側と国民が争って来ました。(シリア内戦)
なぜ争ったかというと、
現在のバッシャール・アサド大統領は、
軍隊出身でクーデターを起こして、シリアを支配したハーフィズ・アサドの息子で、
親子で40年以上シリアを支配してきました。
シリアの宗教は、イスラム教であっても、派閥が別れていて、
アサド大統領は、その2割弱のアラウィ派という派閥であり、
そのアラウィ派を優遇する事で、他の多数を占める派閥が不満を持って
デモが起こりました。
アサド大統領は、デモを武力で鎮圧しようし、
内戦に発展。
ロシアや中国は、シリア政府を支援。
アメリカやイスラエルは、シリア国民を支援。
更に泥沼化。
その混乱に乗じてイスラム国が侵入して来ました。
2015年9月時点。
シリアのアサド政権は、崩壊寸前のようですが、
ロシアがアサド政権を支えているようで、戦乱は終わっていない。
イスラム国やアサド政府軍によって、
反政府デモに参加して政府から狙われたり、
国民が殺されたり、イスラム国に町を選挙されたり、
化学兵器が使われたり、
アサド政権が無差別爆撃をしたりで、
国民が危険を感じて、別の国に移動しようとしている。
国民は、危険を覚悟で移動している。
シリアの人口の数は、2240万人のようですが、
2011年の紛争開始後から、その2割程の400万人が、海外に難民として脱出しようとしているようです。
シリア内戦が解決しないと、問題は解決しない。
難民の認定数が、世界で一位。
2014年では、約3万人を認定している。
アメリカは、約2万人、イギリスは、約1万人。
ドイツには、2011年時点で、3万人のシリア人がいるので、
どちらかというと、移動する身になったら行きやすい。
ドイツでは、難民の申請中にも、
宿泊場所と食事、お金(月、約2万円くらい)が支給される。
難民に認められると、仕事のあっせんもしてくれる。
ただ、反対する人もおり、難民受け入れ反対のデモなども起こっている。
ヨーロッパのシリアの難民申請者数(2011年から2015年9月時点)
・ドイツ 約12.5万人。
・セルビア 約10.9万人。
・スウェーデン 約8万人。
ドイツは、ナチス時代にユダヤ人を迫害しました。
それを反省して、現代、ドイツの法律では、
「政治的に迫害される者は、庇護権(ひごけん)を享有(きょうゆう)する」
としていて、
難民を積極的に受け入れている。
2015年9月時点。
ドイツだけでは難民全員の受け入れは不可能であると考えられ、
EU加盟国の受け入れの分担を主張している。
EUの分担受け入れ数は、16万人と見通されていて、
アメリカも2年で18万人の受け入れを検討しているが、
シリアの国民は、400万人は脱出しているので、問題がある。
2015年9月時点。
ヨーロッパでは、
ドイツ、オーストリア、スウェーデン、イギリス、フランスなど。
イギリスは、受け入れに消極的だったが、受け入れの拡大を検討している。
難民認定率は、90%程。
受け入れた国の国民の税金で、難民の受け入れや対応をする為、
経済的に好調な国しか受け入れられない。
2015年9月時点。
ヨーロッパでは、
ハンガリー、チェコ、スロバキア、ポーランド、トルコなど。
ハンガリーは、既に今年で15万人の難民が来ている。
嫌と言うわけではなく、これ以上は無理と言う理由もある。
越境防止フェンスを建設。
サウジアラビア自体が、受け入れをしない?
宗教が厳格過ぎて、難民が行くのを嫌がっている?
日本は、世界の主要国も入っている「難民条約」というのに入っていて
難民を保護するという取り決めに従う事になっている。
難民申請の受け入れをして審査をしないといけない。
国連事務特別代表
「すべての国に責務がある。極東(日本)も含まれる」
他人ごとではない事になるかも知れないという事です。
だが、日本の難民認定の審査はとても厳しく、時間がかかる。
2015年9月時点。
日本の、シリアの難民認定率は5%程。
日本の、難民認定率は0.2%程。
お金がない人は、隣国トルコやヨルダンやレバノンに行く人が多い。
比較的お金がある人は、ドイツなどを目指している。(← ある程度お金がないと長距離の移動はできない)
スマートフォンで地図の位置を見ながら移動したりもしているそうです。
スマートフォンは、各地のボランティアが充電してくれたりするそうです。
ルートは、色々ありますが、
シリアから
船やボートで地中海を通る
①リビアから
②地中海
③ドイツ
国境開放している。
船が転覆などをして、危険な為、このルートは
難しいとされ、以下のルートBが多くなった。
約3800km。
①トルコ
難民が就労禁止なので、ここには留まらない。
トルコの隣のギリシャは、陸続きですが、
鉄条網をされて、難民の移動禁止のようで、
海路でギリシャを目指す。
②ギリシャ
海路でギリシャに到達した場合でも、
ギリシャは財政難の為、難民はここに留まらない。
③マケドニア
マケドニアも財政難の為、難民はここに留まらない。
④セルビア
⑤ハンガリー
ハンガリーにも国境付近に柵(国境フェンス)があり、
難民が入りにくいが、
なんとかして入った難民は、
オーストリア行きの電車をブタベスト駅などで待つが、
なかなか電車は来ない。
オーストリア国境まで歩く人もいる。
ハンガリーの人達の中には、難民に水や食料を差し入れる人もいる。
⑥オーストリア
緊急措置で国境開放している。
この国は、難民を受け入れている。
ここから徒歩などでドイツを目指す。
⑦ドイツ
緊急措置で国境開放している。
難民は、フランクフルトなどを目指す。
ハンガリーは、押し寄せる難民に困って、
2015年9月15日に、不法入国を懲役刑の対象にし、
国境警備を強化して、難民排除に乗り出しました。
①トルコ
②ギリシャ
③マケドニア
④セルビア
ルートBのハンガリーに入れない為、迂回。
⑤クロアチア
スロベニアが、国境警備の強化もあって、
仮の宿泊施設などを作ったりしていたが、多すぎる為、限界。
難民をハンガリーに強制的に送り込む事に。
⑥スロベニア
国境警備を強化。
⑦オーストリア
⑧ドイツ
約3600km。
①トルコ
②ブルガリア
③セルビア
④ハンガリー
⑤オーストリア
⑥ドイツ
更にドイツから、フランス・イギリスに行く人もいます。
記載:2015年09月頃
追記:2015年11月頃
2015年、戦後最大といわれている難民問題が起こっています。
ドイツを目指して難民たちの多くが移動しているそうです。
なぜドイツを目指しているのか、なぜ内戦になったのかの覚書です。
・なぜ別の国に行くのか?
シリアでは、
2011年から反体制デモが拡大していて、
シリアのアサド大統領の政権側と国民が争って来ました。(シリア内戦)
なぜ争ったかというと、
現在のバッシャール・アサド大統領は、
軍隊出身でクーデターを起こして、シリアを支配したハーフィズ・アサドの息子で、
親子で40年以上シリアを支配してきました。
シリアの宗教は、イスラム教であっても、派閥が別れていて、
アサド大統領は、その2割弱のアラウィ派という派閥であり、
そのアラウィ派を優遇する事で、他の多数を占める派閥が不満を持って
デモが起こりました。
アサド大統領は、デモを武力で鎮圧しようし、
内戦に発展。
ロシアや中国は、シリア政府を支援。
アメリカやイスラエルは、シリア国民を支援。
更に泥沼化。
その混乱に乗じてイスラム国が侵入して来ました。
2015年9月時点。
シリアのアサド政権は、崩壊寸前のようですが、
ロシアがアサド政権を支えているようで、戦乱は終わっていない。
イスラム国やアサド政府軍によって、
反政府デモに参加して政府から狙われたり、
国民が殺されたり、イスラム国に町を選挙されたり、
化学兵器が使われたり、
アサド政権が無差別爆撃をしたりで、
国民が危険を感じて、別の国に移動しようとしている。
国民は、危険を覚悟で移動している。
シリアの人口の数は、2240万人のようですが、
2011年の紛争開始後から、その2割程の400万人が、海外に難民として脱出しようとしているようです。
シリア内戦が解決しないと、問題は解決しない。
・なぜドイツを目指す人が多いのか?
難民の認定数が、世界で一位。
2014年では、約3万人を認定している。
アメリカは、約2万人、イギリスは、約1万人。
ドイツには、2011年時点で、3万人のシリア人がいるので、
どちらかというと、移動する身になったら行きやすい。
ドイツでは、難民の申請中にも、
宿泊場所と食事、お金(月、約2万円くらい)が支給される。
難民に認められると、仕事のあっせんもしてくれる。
ただ、反対する人もおり、難民受け入れ反対のデモなども起こっている。
ヨーロッパのシリアの難民申請者数(2011年から2015年9月時点)
・ドイツ 約12.5万人。
・セルビア 約10.9万人。
・スウェーデン 約8万人。
・なぜドイツは、難民を受け入れるのか?
ドイツは、ナチス時代にユダヤ人を迫害しました。
それを反省して、現代、ドイツの法律では、
「政治的に迫害される者は、庇護権(ひごけん)を享有(きょうゆう)する」
としていて、
難民を積極的に受け入れている。
2015年9月時点。
ドイツだけでは難民全員の受け入れは不可能であると考えられ、
EU加盟国の受け入れの分担を主張している。
EUの分担受け入れ数は、16万人と見通されていて、
アメリカも2年で18万人の受け入れを検討しているが、
シリアの国民は、400万人は脱出しているので、問題がある。
・難民を積極的に受け入れている国
2015年9月時点。
ヨーロッパでは、
ドイツ、オーストリア、スウェーデン、イギリス、フランスなど。
イギリスは、受け入れに消極的だったが、受け入れの拡大を検討している。
難民認定率は、90%程。
受け入れた国の国民の税金で、難民の受け入れや対応をする為、
経済的に好調な国しか受け入れられない。
・難民を積極的に受け入れに消極的な国
2015年9月時点。
ヨーロッパでは、
ハンガリー、チェコ、スロバキア、ポーランド、トルコなど。
ハンガリーは、既に今年で15万人の難民が来ている。
嫌と言うわけではなく、これ以上は無理と言う理由もある。
越境防止フェンスを建設。
・なぜ近くのサウジアラビアには行かないのか?
サウジアラビア自体が、受け入れをしない?
宗教が厳格過ぎて、難民が行くのを嫌がっている?
・日本の難民受け入れは?
日本は、世界の主要国も入っている「難民条約」というのに入っていて
難民を保護するという取り決めに従う事になっている。
難民申請の受け入れをして審査をしないといけない。
国連事務特別代表
「すべての国に責務がある。極東(日本)も含まれる」
他人ごとではない事になるかも知れないという事です。
だが、日本の難民認定の審査はとても厳しく、時間がかかる。
2015年9月時点。
日本の、シリアの難民認定率は5%程。
日本の、難民認定率は0.2%程。
・そのルート
お金がない人は、隣国トルコやヨルダンやレバノンに行く人が多い。
比較的お金がある人は、ドイツなどを目指している。(← ある程度お金がないと長距離の移動はできない)
スマートフォンで地図の位置を見ながら移動したりもしているそうです。
スマートフォンは、各地のボランティアが充電してくれたりするそうです。
ルートは、色々ありますが、
シリアから
・ルートA 海路 地中海ルート
船やボートで地中海を通る
①リビアから
②地中海
③ドイツ
国境開放している。
船が転覆などをして、危険な為、このルートは
難しいとされ、以下のルートBが多くなった。
・ルートB 陸路
約3800km。
①トルコ
難民が就労禁止なので、ここには留まらない。
トルコの隣のギリシャは、陸続きですが、
鉄条網をされて、難民の移動禁止のようで、
海路でギリシャを目指す。
②ギリシャ
海路でギリシャに到達した場合でも、
ギリシャは財政難の為、難民はここに留まらない。
③マケドニア
マケドニアも財政難の為、難民はここに留まらない。
④セルビア
⑤ハンガリー
ハンガリーにも国境付近に柵(国境フェンス)があり、
難民が入りにくいが、
なんとかして入った難民は、
オーストリア行きの電車をブタベスト駅などで待つが、
なかなか電車は来ない。
オーストリア国境まで歩く人もいる。
ハンガリーの人達の中には、難民に水や食料を差し入れる人もいる。
⑥オーストリア
緊急措置で国境開放している。
この国は、難民を受け入れている。
ここから徒歩などでドイツを目指す。
⑦ドイツ
緊急措置で国境開放している。
難民は、フランクフルトなどを目指す。
・ルートC 陸路
ハンガリーは、押し寄せる難民に困って、
2015年9月15日に、不法入国を懲役刑の対象にし、
国境警備を強化して、難民排除に乗り出しました。
①トルコ
②ギリシャ
③マケドニア
④セルビア
ルートBのハンガリーに入れない為、迂回。
⑤クロアチア
スロベニアが、国境警備の強化もあって、
仮の宿泊施設などを作ったりしていたが、多すぎる為、限界。
難民をハンガリーに強制的に送り込む事に。
⑥スロベニア
国境警備を強化。
⑦オーストリア
⑧ドイツ
・ルートD 陸路
約3600km。
①トルコ
②ブルガリア
③セルビア
④ハンガリー
⑤オーストリア
⑥ドイツ
更にドイツから、フランス・イギリスに行く人もいます。
記載:2015年09月頃
追記:2015年11月頃
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