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「無限のリヴァイアス」世界観の説明・解説・考察ぽいもの

☆「無限のリヴァイアス」世界観の説明・解説・考察ぽいもの

かなり前のアニメ「無限のリヴァイアス」(1999年作)ですが、
放送後にビデオレンタルか何かで借りて観たと思うのですが、その頃から
生徒達の事や船の中での出来事は、まあ観ていたらだいたいわかるかと思うんですが、
それを取り巻く世界観や大人達の行動がよくわからないまま観終わった覚えがあります。

あれからなんとなく気にはなっていたのですが、
最近(2017年)、再び最後まで観たんですが、やっぱり世界観や大人達の行動がよくわかりませんでした。

今では、当時よりインターネットからの情報があると思って検索してみても、
世界観の説明を書いてくれているサイトが見つからない感じでした。
ちょっと古すぎるかな。

作品内であまり詳しく語られていないから仕方がないのでしょうけど、
Wikipediaでも、キャラの説明は多いけど、世界観がいまいち理解しにくく、
ただ、ブルーレイが発売されるようで、新しく出来たような公式サイトぽい所に用語集みたいのはありました。

という事で、面倒なんですが、仕方がないので情報や映像作品を参考に、
自分で整理する事に。
自分で理解する為に書いたんですが、折角ですからこのページに置いておきます。

ネタバレもあるかも知れません。
まあ、これを見てから作品を観たほうが「?」が少ないかも知れません。

専用の書籍類は持っていませんので、正しいかどうかはわかりません。
間違っている所があったら、詳しい人、教えて下さい。





・世界観の説明・解説ぽいもの


21世紀、人類の太陽系進出が始まった。

2137年。
大規模な太陽フレアによって出現した高密度のプラズマ雲が、黄道面を境に太陽系の南半分を覆いつくし、
地球も南半球が壊滅、17億もの人命が失われる被害を受ける。
その後も南半球は、残留するコロナフレアにさらされ続けている為、人間が二度と近づくことが出来なくなった。

この現象は太陽系全域にまで拡大しており、火星は半分、木星と天王星は3分の1をゲドゥルトに覆われてしまった。
このフレアは「ゲドゥルト・フェノメーン」、コロナフレアのプラズマ雲は「ゲドゥルトの海」と名付けられた。
数千年後に第2のゲドゥルト・フェノメーンの発生、太陽系最後の日が予測されているが、一般市民には公表されていない。

ゲドゥルトの海:
ゲドゥルト・フェノメーンによって太陽から放出され、太陽系をほぼ覆いつくしてしまったコロナフレアの通称。
その内部は高温・高圧そして宇宙線やプラズマが飛び交う上に、常に異常重力が発生している。
そのため、深く航行すると通常の物体は浸食され、圧潰してしまう。
太陽活動の影響により、その厚みは増減を繰り返している。

プラズマ強度や圧力によって、深度がシアー1からシアー7まで分けられており、深度が大きいほど苛烈な環境になっていく。

ゲドゥルトの海に住む、イカのような姿をした謎の生物を「ヴァイア」(ヴァイアの群体)と呼称。
この事も、一般市民には公表されていない。


人類の太陽系進出は、ゲドゥルト・フェノメーンによって更に加速された。
2142年に地球が各惑星に対する統治権を放棄した後、
2154年に地球を拠点に、太陽系惑星間同盟が、結成された。
太陽系内の惑星圏同士が、文化、経済交流を図る為に発足された連名。
また、人類存亡に関わるすべての問題に、積極的に取り組み、対処することも同盟の目的となっている。

すべての惑星が同盟に参加したわけではなく、水星と冥王星はゲドゥルトの海に呑み込まれて居住不能、
金星も70%がゲドゥルトの中であり、土星圏と天王星圏は不参加、海王星圏は半独立状態である。

厳しい環境下に置かれている天王星圏に根付いた独自の宗教に、聖母アルネの教えがある。
アルネは、天王星圏のチタニアで信仰されるチタニアの守り神。
「過去を忘れることな出来ない。過去は断ち切るしかない。自らの手で」という考え方を持つ。


一般市民には秘密にされながら、
第2のゲドゥルト・フェノメーンの発生に備えて、「ヴァイア・プロジェクト」が始まる。
人類が持ち得ない「重力制御」の能力を持ったヴァイアを、機械的に取り込んだ艦を建造し、
人類が太陽系外に脱出する為の方舟にする事で、第2のゲドゥルト・フェノメーンに備える計画である。

ベースとなるヴァイア集合体を捕獲する為に、太陽系惑星間同盟の機関「安全保証理事会」に属する組織である
「軌道保安庁」を中心に数十万の人員が動員されたが、その約8割が犠牲となる。

それでも人類が、「ヴァイア」をベースに建造する事が出来たのが、6隻の航宙可潜艦「ヴァイア艦」。

黒のリヴァイアス
青のインプルス
真紅のディカスティア
灰のゲシュペンスト
深緑のヴァイスハイト
山吹のディプロマーター

ヴァイア艦の制御中枢(操艦プログラム)が実体化したものは「スフィクス」と呼ばれ、各ヴァイア艦に1体ずつ存在。
ヴァイア艦の動力源となるヴァイアを、操縦者とリンクさせる役割を持つ。スフィクスもまたヴァイアの一種。

しかし、これには問題があり、ヴァイアは人間の意識に影響を与え、操縦者達は、人格崩壊に陥ってしまう。
黒のリヴァイアスは、一度は起動したものの暴走事故を起こし、軌道保安庁を中心に多数の死者を出して停止(休止?)(2225年の12年前の事故)。

「ヴァイア・プロジェクト」は、停滞する。


太陽系惑星間同盟政府は、一枚岩ではない。
ヴァイアを使う事に慎重かそうでないか。
急進派か、行動は慎重であるべきという穏健派か。
急進派の政治家であるセルゲイ・ベルコビッチと、穏健派の政治家である下村由吉で考え方が違う。


太陽系惑星間同盟政府議員の穏健派である下村由吉らは、急進派の暴挙を恐れて、
リヴァイアスを奪い、航宙士養成所「リーベ・デルタ」の中に隠した。
これは、強すぎる力は愚行を招くと懸念した事と、大勢の人間が集まるリーベ・デルタにリヴァイアスを置いておくことで、そのシンクロ率が上がることも期待したからと思われる。


そして、2225年(本編の開始)。地球衛星軌道の航宙士養成所リーベ・デルタ。
急進派(セルゲイ・ベルコビッチら)は、ヴァイア・プロジェクトを進める為に、強硬手段に出る事になる。


軌道保安庁の特殊工作員2名が、航宙士養成所の職員として潜入。
目的は、リーベ・デルタの軌道を変更し、隠蔽されているヴァイア艦「黒のリヴァイアス」の捕獲する事だったが、
その混乱の中、生徒達の感情に感応して、黒のリヴァイアスとスフィクスが、再起動(稼働)する。

再起動(稼働)したリヴァイアスは、軌道保安庁の思惑を超え、生徒達と同調(協調?)し始める。
セルゲイ・ベルコビッチは、リヴァイアスの中にいるのが、子供達だけだと知りつつ、軌道保安庁のコンラッド・ヴィスケスらに攻撃を指示。
追いつめて、人類とリヴァイアスとの更なる同調(協調?)を促す。

しかし、別のヴァイア艦の艦長らは、精神崩壊を起こしていたり、個人的な恨みなどあり、捕獲や同調(協調?)を促すより、リヴァイアスを沈めようとしてくる。

それを下村由吉ら穏健派は、人道的問題で非難するが、この頃の太陽系惑星間同盟政府は、穏健派よりも、急進派の勢力の方が強い。
セルゲイ・ベルコビッチら急進派の行動は、ヴァイア・プロジェクトの停滞や失敗が、太陽系の滅亡に直結する事になる事からの焦りからである。


後は観てわかるかと思います。

・感想など


正しいかどうかはわかりません。
間違っている所があったら、詳しい人、教えて下さい。






記載:2017年10月頃

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