貿易黒字・貿易赤字とは? 経常収支など
☆貿易黒字・貿易赤字とは? 経常収支など
2018年、アメリカが貿易赤字が問題とかで、方々に関税をかけるなど貿易戦争を仕掛けているようです。
日本はどんなものかと調べた覚書です。
赤字の場合、単純に絶対に「マイナス」「赤字」「駄目」というイメージは、どうなんでしょうか?
別に、貿易だけで、国間の収支が決まっているわけでもないでしょうし。
ここで、貿易収支というのを一度考えてみたいと思います。
国間などの貿易で、輸出額から輸入額を差し引いた結果、マイナスであること。
・輸出額 - 輸入額
マイナスの時:貿易赤字
・輸出額 - 輸入額
プラスの時:貿易黒字
こういうのを「貿易収支」という。
この計算では、
当然、輸入する額が、輸出額より多ければマイナスにはなります。
赤字の場合でも、「輸出額」「輸入額」を「売った」「買った」と置き換えても、
売ったぶんより買ったものが多いというだけで、買った分は、その国に集まっているのでしょうから、
これだけで全体がマイナス印象というのは、何かおかしいような気もします。
「貿易赤字」「貿易黒字」とも、ここだけ見ても良いか悪いかは、わからない可能性があるかと思います。
もちろん黒字の方が一般的に良いとは思われますが。
財務省のページにデータがありました。
なぜか1996年からしかないですが。
この値が、アメリカは赤字のようです。
1990年から2016年を見るとずっとマイナス。
リーマン・ショックの2008年前から。
これだけでは、よくわからないので、他のも見てみたいと思います。
他にも「経常収支」というのがあって、「貿易収支」より多くの項目の取引の収支の状況を示すそうです。
この中には、 「貿易収支」も入っていて、それプラス、「サービス収支」「所得収支」「経常移転収支」なる色々なものが混ざったものがあるようです。
貿易収支:貿易 輸入・輸出など。
サービス収支:海外旅行などに行って海外でお金を使うなど。対国で考えるなら、海外がプラス 自国がマイナス。
所得収支(第一次所得収支):海外にお金を預けるなど。対国で考えるなら、海外がプラス 自国はマイナス、利子分だけがプラス。
経常移転収支(第二次所得収支):外国への寄付や出稼ぎ外国人の自国への送金など。対国で考えるなら、海外がプラス 自国はマイナス。
など。
例の逆ではプラスになります。
貿易に +旅行+預金という感じが、経常収支なんでしょう。
いっぱい日本のものを海外に買ってもらったり、日本に海外から旅行に来たり、海外から預金されたらプラスになる値になるかと思います。
この値が、アメリカは有名な国と比べて、最近、いつもすごい低下ぎみのようです。
1991年から2017年、ずっとマイナスのようです。
貿易もいまいち、旅行や預金もいまいちという事なんでしょうか?
更に、この「経常収支」をも含める
「国際収支」なるものがあって、他に、「資本収支」「外貨準備増減」「誤差脱漏」なるものを含めるそうです。
資本収支(資本移転等収支):海外の株を買うなど。対国で考えるなら、海外がプラス 自国がマイナス。
外貨準備増減(金融収支):日銀や政府などが海外のお金を持つなど。対国で考えるなら、海外がプラス 自国がマイナス。
誤差脱漏:謎の誤差。なぜ減ったか増えたかわからないもの。
例の逆ではプラスになります。
貿易 +旅行+預金に、プラス 投資と預金となにかわからないけど増えた減ったもの
という感じが、国際収支なんでしょう。
この値が、アメリカの正確なデータは調べられませんでしたが、
金融収支というデータはあり、これが「投資と預金」だとすると、
これはプラス。
アメリカは、経常収支の赤字は続いているが、海外からの投資や預金の金融収支は黒字で好調のようで、
足すと0付近からわずかにプラスマイナスのような感じです。
わかりやすいように、
①国際収支、②経常収支、③貿易収支と、番号を付けます。
国間全体の収支が「①国際収支」。
「①国際収支」=「②経常収支」+ 「資本収支(資本移転等収支)」 + 「外貨準備増減(金融収支)」 + 「誤差脱漏」。
この中の
「②経常収支」=「③貿易収支」+ 「サービス収支」 + 「所得収支(第一次所得収支)」 + 「経常移転収支(第二次所得収支)」。
この中の
「③貿易収支」というのが、「貿易赤字」とか「貿易黒字」とか言っているもの。
ですので、「国際収支」の遷移なんかを見た方が、「貿易収支」の一か所だけ見るより、
その国の海外との関わりや衰退なんかが、まだわかるような気もします。
他には、国の預金とかも合わせて考える必要はありそうです。
なぜかわかりませんが、「②経常収支」の方が、各国を比べる時に使われていうようです。
投資と預金となにかわからないけど増えた減ったもの
を除外して比べるんでしょうか?
一応、「貿易収支」について調べだしたわけですので、以下では、「貿易収支」の「貿易赤字」「貿易黒字」場合、どんな事が起こる可能性が高いかを考えてます。
・輸出額 - 輸入額
マイナスの時:貿易赤字
①相手の国から受け取る外貨が減る。
②外貨を売って日本円に交換しない
③円安の傾向になるかも知れない
・輸出額 - 輸入額
プラスの時:貿易黒字
①相手の国から受け取る外貨が増える。
②外貨を売って日本円に交換
③円高の傾向になるかも知れない
貿易黒字赤字だけで見るのは、やっぱりわかりにくいようで、
本当は、預金、
国富(土地や住宅、工場などの資産から負債を差し引いた国全体の正味資産。国民総資産-負債。日本 2016年末時点で3350兆円(国民総資産1京496兆円、負債7146兆円))とか
(輸入して買ったものとかも含まれるはず)、
対外純資産(国が海外に保有している資産から負債を除いたもの。日本 2017年 328兆円)とか
や国際収支も合わせて見ないと、国の状態というのはわからないのかも知れません。
もう少し調べたいですが、脱線ぎみでもあるので、今回は、ここでやめておきます。
更新記載:2018年06月頃
2018年、アメリカが貿易赤字が問題とかで、方々に関税をかけるなど貿易戦争を仕掛けているようです。
日本はどんなものかと調べた覚書です。
赤字の場合、単純に絶対に「マイナス」「赤字」「駄目」というイメージは、どうなんでしょうか?
別に、貿易だけで、国間の収支が決まっているわけでもないでしょうし。
ここで、貿易収支というのを一度考えてみたいと思います。
・貿易収支 貿易黒字とか貿易赤字
国間などの貿易で、輸出額から輸入額を差し引いた結果、マイナスであること。
・輸出額 - 輸入額
マイナスの時:貿易赤字
・輸出額 - 輸入額
プラスの時:貿易黒字
こういうのを「貿易収支」という。
この計算では、
当然、輸入する額が、輸出額より多ければマイナスにはなります。
赤字の場合でも、「輸出額」「輸入額」を「売った」「買った」と置き換えても、
売ったぶんより買ったものが多いというだけで、買った分は、その国に集まっているのでしょうから、
これだけで全体がマイナス印象というのは、何かおかしいような気もします。
「貿易赤字」「貿易黒字」とも、ここだけ見ても良いか悪いかは、わからない可能性があるかと思います。
もちろん黒字の方が一般的に良いとは思われますが。
財務省のページにデータがありました。
なぜか1996年からしかないですが。

この値が、アメリカは赤字のようです。
1990年から2016年を見るとずっとマイナス。
リーマン・ショックの2008年前から。
これだけでは、よくわからないので、他のも見てみたいと思います。
・経常収支
他にも「経常収支」というのがあって、「貿易収支」より多くの項目の取引の収支の状況を示すそうです。
この中には、 「貿易収支」も入っていて、それプラス、「サービス収支」「所得収支」「経常移転収支」なる色々なものが混ざったものがあるようです。
貿易収支:貿易 輸入・輸出など。
サービス収支:海外旅行などに行って海外でお金を使うなど。対国で考えるなら、海外がプラス 自国がマイナス。
所得収支(第一次所得収支):海外にお金を預けるなど。対国で考えるなら、海外がプラス 自国はマイナス、利子分だけがプラス。
経常移転収支(第二次所得収支):外国への寄付や出稼ぎ外国人の自国への送金など。対国で考えるなら、海外がプラス 自国はマイナス。
など。
例の逆ではプラスになります。
貿易に +旅行+預金という感じが、経常収支なんでしょう。
いっぱい日本のものを海外に買ってもらったり、日本に海外から旅行に来たり、海外から預金されたらプラスになる値になるかと思います。

この値が、アメリカは有名な国と比べて、最近、いつもすごい低下ぎみのようです。
1991年から2017年、ずっとマイナスのようです。
貿易もいまいち、旅行や預金もいまいちという事なんでしょうか?
・国際収支
更に、この「経常収支」をも含める
「国際収支」なるものがあって、他に、「資本収支」「外貨準備増減」「誤差脱漏」なるものを含めるそうです。
資本収支(資本移転等収支):海外の株を買うなど。対国で考えるなら、海外がプラス 自国がマイナス。
外貨準備増減(金融収支):日銀や政府などが海外のお金を持つなど。対国で考えるなら、海外がプラス 自国がマイナス。
誤差脱漏:謎の誤差。なぜ減ったか増えたかわからないもの。
例の逆ではプラスになります。
貿易 +旅行+預金に、プラス 投資と預金となにかわからないけど増えた減ったもの
という感じが、国際収支なんでしょう。

この値が、アメリカの正確なデータは調べられませんでしたが、
金融収支というデータはあり、これが「投資と預金」だとすると、
これはプラス。
アメリカは、経常収支の赤字は続いているが、海外からの投資や預金の金融収支は黒字で好調のようで、
足すと0付近からわずかにプラスマイナスのような感じです。
・相関まとめ
わかりやすいように、
①国際収支、②経常収支、③貿易収支と、番号を付けます。
国間全体の収支が「①国際収支」。
「①国際収支」=「②経常収支」+ 「資本収支(資本移転等収支)」 + 「外貨準備増減(金融収支)」 + 「誤差脱漏」。
この中の
「②経常収支」=「③貿易収支」+ 「サービス収支」 + 「所得収支(第一次所得収支)」 + 「経常移転収支(第二次所得収支)」。
この中の
「③貿易収支」というのが、「貿易赤字」とか「貿易黒字」とか言っているもの。
ですので、「国際収支」の遷移なんかを見た方が、「貿易収支」の一か所だけ見るより、
その国の海外との関わりや衰退なんかが、まだわかるような気もします。
他には、国の預金とかも合わせて考える必要はありそうです。
なぜかわかりませんが、「②経常収支」の方が、各国を比べる時に使われていうようです。
投資と預金となにかわからないけど増えた減ったもの
を除外して比べるんでしょうか?
一応、「貿易収支」について調べだしたわけですので、以下では、「貿易収支」の「貿易赤字」「貿易黒字」場合、どんな事が起こる可能性が高いかを考えてます。
・貿易赤字の場合は、どんな事が予想されるか?
・輸出額 - 輸入額
マイナスの時:貿易赤字
①相手の国から受け取る外貨が減る。
②外貨を売って日本円に交換しない
③円安の傾向になるかも知れない
・貿易黒字の場合は、どんな事が予想されるか?
・輸出額 - 輸入額
プラスの時:貿易黒字
①相手の国から受け取る外貨が増える。
②外貨を売って日本円に交換
③円高の傾向になるかも知れない
・感想など
貿易黒字赤字だけで見るのは、やっぱりわかりにくいようで、
本当は、預金、
国富(土地や住宅、工場などの資産から負債を差し引いた国全体の正味資産。国民総資産-負債。日本 2016年末時点で3350兆円(国民総資産1京496兆円、負債7146兆円))とか
(輸入して買ったものとかも含まれるはず)、
対外純資産(国が海外に保有している資産から負債を除いたもの。日本 2017年 328兆円)とか
や国際収支も合わせて見ないと、国の状態というのはわからないのかも知れません。
もう少し調べたいですが、脱線ぎみでもあるので、今回は、ここでやめておきます。
更新記載:2018年06月頃
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