「忖度（そんたく）」とはどういう意味か？

☆「忖度（そんたく）」とはどういう意味か？

2017年3月。森友学園の問題でニュースでやたら忖度（そんたく）という言葉が使われました。

普段、そんな言葉は使いませんし、
なんとなくイメージで、忖度があったと聞くと、（誰かが得するように）良いようにしたとか、
（誰かが得するように）悪いようにしたとか、
誰かに気に入られるように、便宜をはかったとか、
相手の考えをはかったいう事なのかと、
思っていましたが、
ここまでニュースで言われると、私自身その言葉の意味があいまいなんで、流石に気になりました。

辞書で調べて、考えた事です。

・忖度（そんたく）とは？

三省堂国語辞書では、
「相手の気持ちをおしはかる事」
「推測」。

Yahoo辞書では、
「他人の心をおしはかる事」。


「おしはかる」という意味は、三省堂 大辞林から
「ある事柄をもとにして他の事柄の見当をつける。推測する。推量する 」。

goo辞書では、
「知っていることをもとにして、推測する」。
という事のようです。

・忖度（そんたく）の使われ方

意味はわかったので、使われ方を考えてみます。

例：
「彼の真意は忖度し難い」＝
「知っていることを元にして、彼の真意（心）の見当をつける推測をしたがわからない」。


「忖度の結果」＝
「知っていることを元にして、（その事柄に）相手の気持ちの見当をつけた推測をした結果」。
この後の文章に通常行動が書かれます。


「忖度はあったのか？」＝
「相手の気持ちを知っている情報で推測した（考えた）のか？」。


誰かが言っていたような気がします。

「その事柄に忖度があったのか！？」＝
「知っていることを元にして、その事柄に（相手の）気持ちの見当をつける推測をしたのか！？」。
結局、「相手の気持ちを知っている情報で勝手に考えたのか！？」
であって、忖度があっただけでは行動ではないようです。

行動を起こしたかを聞きたければ、
正しくは、
「その事柄を忖度して行動したのか！？」
「その事柄を忖度した結果、行動したのか！？」
とか、言う方が使い方としては正しそうです。


「忖度したから行動する」。
「忖度したから行動しない」。
「忖度」自体は、推測であって、行動ではない事になるようです。


上を「忖度」すると、
言葉は略されたり、間違った使い方をしてしまう事もあるので、
相手が言っていることは行動も入っているのかも知れませんが、
おそらく正しくは、こういう事になりそうです。

政治の世界では、また違う意味なのかも知れませんが。

例えば、「役人の忖度」というと、
本来、国民全体の事を考えて忖度するはずが、上司の要望を勝手に推測して、
自分の立場への忖度をして、そして行動した場合、
どういう事になるのか、どうする傾向が強いのかという事なんでしょう。






記載：2017年03月頃

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