「一帯一路」とは何なのか？

☆「一帯一路」とは何なのか？

2017年5月に初めて知ったのですが、
中国が「一帯一路」を建設しようとしているらしいです。
なんのこっちゃわからなかったので調べた覚書です。

・読み

「一帯一路」。
日本語では、「いったい いちろ」。
「シルクロード経済圏構想」とも呼ばれる。

・一帯一路が表す場所

「一帯」と「一路」で表す場所が違うようです。
日本は含まれていません。

・一帯

シルクロード経済ベルト。
陸路と呼ばれる。
細かくいうと3ルート程ある。

中国から中央アジア、ロシアを経て欧州辺りなど。

・一路

21世紀の海上のシルクロードと呼ばれる。
２ルートあり。

中国から、インド洋、アフリカ大陸を渡って、
欧州に続く辺り。

中国から、東南アジア、南太平洋に続く辺り。

・何をしたいのか？

東西文化が交流した古代シルクロードの再現を念頭に置き、
中国が核となる、ゆるやかな経済圏の構築を目指しているとされている。

簡単に言うと、「一帯一路」が示す場所をすべて巻き込んだ経済圏を作るのを目指す事を、
「シルクロード経済圏構想」または、はしょって「一帯一路」という。
中心は、中国。（にしたいと中国は思っているようです。）
中国は、透明なルールの構築を推進すべきとは言ってはいます。

2013年の秋に、中国の国家主席の習近平さんが提唱。
その当時に進んでいたアメリカや日本のTPPの交渉を意識していたようです。
TPPは、環太平洋だったが、そこから外れている西の途上国や欧州との連携を目指した。
という事だったんでしょう。

一帯一路にある国の地域のつながりを密接絵にする事で、各国の経済発展を促したいそうです。

・一帯一路沿線の国の規模

65か国。
人口：44億人（世界の63％）。
経済規模（GDP）：21兆ドル（世界の29％）。

・一帯一路の国際協力サミットフォーラムへ参加を表明した国

2017年5月14日 中国で開幕された国際会議。
中国の北京に招いた。

130か国以上が参加した。

首脳が参加した国は、29か国。以下。

・アジア
インドネシア、カンボジア、スリランカ、パキスタン、フィリピン、ベトナム、
マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス

・オセアニア
フィジー

・南米
アルゼンチン、チリ

・欧州
イタリア、ギリシャ、スイス、スペイン、セルビア、チェコ、
ハンガリー、ポーランド

・中東・アフリカ
エチオピア、ケニア、トルコ

・ロシア辺り
ウズベキスタン、カザフキスタン、キルギス、ベラルーシ、ロシア


日本は、自民党の幹事長が参加。政府というわけではない。


中国の国家主席は、構想に参加すると決めた途上国と国際組織に、
今後3年間で、600億元（約1兆円）の援助をすることを表明。

・日本は参加するべきなのか？

日本と中国は、冷めた関係でもあるので、どうなのかは知りませんが、
アメリカとのTPPも、アメリカのトランプ大統領の就任で、
ほぼ終わり、意識せざるおえない状況のようです。

TPPの時もアメリカ主体になり、アメリカ有利の日本の権利がおびやかされる懸念がありましたし、
一帯一路でも、それが中国主体、中国有利な交渉やルールになる懸念もありますから、
慎重に考える必要があるのだと思います。

詳細はまだこれからでしょうが、
日本が、この経済圏に入るか、入りたくても入れないのか、入りたくないのかは知りませんけど、
私は、個別の国家間で交渉や経済関係を持つ方が、
どこかの経済が傾いたり、問題が起こった時のリスクを考えて良いような気がします。
とても不利なルールを守らないといけないのは、出来れば避けたいですから。
メリットもあるのかも知れません。

この経済圏が決まって大きくなって、嫌でも付き合う事になるのかも知れませんが。

まあ、これから判明する内容しだいなんでしょうけど。





記載：2017年05月頃

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