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エルニーニョ現象とラニーニャ現象の違い

☆エルニーニョ現象とラニーニャ現象の違い

お天気ニュースを見ていると、
去年は、エルニーニョ現象でどうたら、
今年は、ラニーニャ現象でどうたらとかいうように、
なんか毎年言われているような気分です。

ニュースを見た時は、「ふーん そうなんだ。今年は暑いのか」とかと
覚悟をしたりしますが、また次の季節には、どうだったのか忘れています。

まず、この2つの現象を軽くでも理解していない事が原因なんでしょう。
と、いうことで調べてみた覚書です。





・この現象は海水温の変化で発生


簡単にいうと、
赤道付近の南米(ペルー沖)から太平洋の真ん中くらいまでの海水温が、
平年より高いか低いかで、この現象の名前が分かれるようです。

海水温が、平年と同じくらいなら、こういう現象になっているとは言われません。

毎年聞いているイメージなんですが、数年に一度の発生だそうです。
一度起こると、半年から1年程、続くそうです。

こういう現象が起こると、たいてい、異常気象になります。

ですが以下の発生の原因は、現在こういう事なんだろうと言われている程度で、
正しくはないかも知れません。


・通常なら


元々、太平洋は、東と西で海水温が高くなったり、低くなったりするシーソーみたいな現象があるそうです。

通常は、赤道付近の南米から太平洋くらいまでの海水は、貿易風という東からの風で西の方へと押されます。
この貿易風によって、西の方に行った海水は太陽に温められて温いです。
ですが、その分、東の方は深い部分の海水が深くから上ってくるので冷たいようです。

海水温が高いと積乱雲が出来やすいので、この場合、西の方(インドネシア)で雨が降りやすくなります。

通常は、地域の気候環境はだいたい固定されていて、
海水温が高い所の上は、水蒸気が蒸発して空気を温め、雨が降ります。
その隣は、晴れて、その隣は、晴れた所から暖かい空気が入って来て雨になり、
その隣は、晴れ、雨となっていたりします。
それで、その地域は雨が降りやすいとか、乾燥しやすいというのが固定されています。

・なぜ海水温が上がるのか?


通常の場合は、自然で起きる事で、
風が弱くなる事で、海の中の冷たい水が沸き上がって来るのが
弱まる。
風の変化自体も水温の変化が起こしている。

・海水温が高いとエルニーニョ現象


スペイン語で「El Nino」=「神の子」、「男の子」という意味らしいです。

何年かに1回は起こる事とされています。
異常気象の原因と言われています。
普段、雨が降っている所で振らないで、降らない所で振ったりします。

エルニーニョのピークは、1月。

現象の流れはこんな感じです。
①太平洋の海水温が平年より高いと気圧が西高東低となり、
②東から吹く貿易風を妨害し、あまり風が飛ばない。
③温度が高い海水が、あんまり流されず広がる。
④あんまり流されなかったので、平年より東側で積乱雲が出来やすい。

日本は、夏は寒く、よく雨が降る。
冬は暖かく暖冬(西日本が特に)だが、
太平洋に面した側では暖かく湿った状態になり、雨が降り寒いので雪になる。
そして、大雪の可能性。だが、日本海側では反対に雪が減る。
梅雨入りと明けが遅くなる。
台風の発生数の多さと、直接の原因はないと言われているが、
台風が発生するのは海水温が高いときだったりするので、強くなるかも知れない。
ただ、エルニーニョの時は、台風が通常の経路より東の方にずれる事が多い。

また、エルニーニョ現象が起こると、通常で海水温が高い所の地域がずれ、
地域の気候環境のだいたい固定されている気候環境が、
ずれて、雨が降りやすい地域とか、乾燥しやすいという地域の逆転が起こったりします。

最近だと、
1997年~1998年(過去最大)、
2002年夏~2002年冬辺り
2009年夏~2010年春辺り
2015年、1997年~1998年に次ぐ強いエルニーニョ。また海水温が高い場所が広範囲(地球温暖化の現象が加算されている?)。
こういう年で、エルニーニョ現象が確認されたそうです。

非常に強いエルニーニュ現象を、アメリカ・イギリスのマスコミでは「ゴジラエルニーニョ」(2015年の新語)というそうです。
他にも「スーパーエルニーニョ」とか「モンスターエルニーニョ」とか言われます。

気象庁のページに、過去のデータがありました。

・海水温が低いとラニーニャ現象


スペイン語で「La Nina」=「女の子」という意味らしいです。
翻訳したら「ニーナ」とか出たり、出なかったり合っているか分かりません。

①海水温が平年より低いと、西低東高となり、
②東から吹く貿易風を助けて、よく風が飛ぶ。
③温度が低い海水が、よく流される。
④よく流されたので、平年より西側で積乱雲が出来やすい。

日本は、夏は気温が高め。
冬は気温が低め。梅雨入りと明けが早くなる。

最近だと、
2005年秋~2006年春辺り
2007年春~2008年春辺り
2010年夏~2011年春辺りに、ラニーニャ現象が確認されたそうです。

気象庁のページに、過去のデータがありました。

・結果、発生する異変など


積乱雲が出来る場所によって、地域によって気象が平年と異なるようです。
どちらの現象にも地域によってそれぞれですが、
「冷害(農業被害)」や「干ばつ」「猛暑」「寒波」「台風の発生場所や回数に影響」があったりするそうです。

エルニーニョ現象で起こったという異変には、こういうものがありました。

1997年~1998年、
日本:大雨、土石流。12月に桜が開花。
南アメリカ:豪雨、洪水。
メキシコ:猛烈な寒波。
東ヨーロッパ:大雨、洪水。
アフリカ東部:豪雨、河川氾濫。
東南アジア・インドネシア:乾燥、森林火災。
ツバル:大雨、海面上昇、国が沈みそうに。

2015年、チリ・アタカマ砂漠は、平均年間降水量が1.3ミリらしいですが、
エルニーニョ現象で異変が起こり、雨が大量に降り(2015年10月までに38ミリ)、1日で7年分の雨が降り、砂漠に花が咲きました。
ヨルダン:乾いたイメージがある国ですが、11月に大雨。首都が冠水。
イエメン:この国で初めてのサイクロンが上陸。
インドネシア:普通は熱帯雨林ですが、地域によっては2か月間雨が降らないなどして、川が干上がる。

・なぜ名称がスペイン語なのか


この現象は、南米(ペルー沖)から太平洋の真ん中くらいまでの海水温が原因であるようですので、
スペインってちょっと遠いような気がします。

ですが、これは、昔ペルーはスペインの植民地だったので(1824年独立)、
公用語の1つにスペイン語があるからのようです。


・感想


毎年、どちらかが発生しているようなイメージがあったんですが、
そうではなかったようです。

発生の恐れがあるといった程度のニュースを見て発生していると思ったのかも知れません。

それでもここ数年は、どちらかの発生が多いように見えます。

発生した場合は、今年の天候は平年より更に荒れるかもと覚悟した方がいいかも知れませんね。
ただでさえ、ここ数年の気候は何か今までと違うような気がしますが。

恐ろしい事です。







記載:2013年04月頃
追記:2015年11月頃

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コメント


<No.6> 管理者
そういえば、随分うなぎを食べてないですね。
数が減って値段が高くなったんでしたっけ?
日本人が、うなぎを取り過ぎたという話もあったような気がします。

アニメの名探偵コナンで、元太君が、「うな重食べたい」とよく言うんですが、
それを見るたびに食べたいなあと思ってしまいます。
安くなるなら久しぶりに食べたいな。
(2014/03/15)

<No.5> ひかる
昨日テレビのニュース番組を見ていたら、今年はしらすうなぎの豊漁だとか。
それで秋には成魚のうなぎが昨年の1/4程度の値段で食べられるかも知れない。
しらすうなぎは海水の塩分濃度が低いと成長が活発化するそうですね?
2013年は台風の当たり年で雨の多い海域が丁度しらすうなぎの成育域だったようで
豊漁なのだそうです。あとは日本に持ち帰り養殖すれば安価なうなぎが期待できるそうです。
(2014/03/14)

<No.4> 管理者
ひかるさん、いつも書き込みありがとうございます。
新たな知識になる事が多く、助かっています。

またいつか、書き込み下さった事をベースに、個別のページに出来るといいなあと思っています。

難病との事で、色々不便な事がおありでしょうけど、回復すると良いですね。

私は、病気になったらしようと思っている事があります。
もし良かったら参考にして下さい。

いい加減な記憶で申し訳ないのですが、
以前テレビで、癌になった外国の子供が、
「頭の中で、癌をヒーローが退治する」というイメージトレーニングをして、
癌をやっつけたという実話の番組を見ました。
奇跡体験アンビリバボーだったと思うのですが。

その子供は、毎日(?)、絵に具体的な癌のイメージを描き、そこに自分の好きなヒーロー(? 戦闘機だったかも)も描き、そのヒーローが癌を退治するという絵を描いたそうです。

癌のメカニズムを自分が解釈出来る絵にして、治したというような実話だったと思います。

なぜ治ったかというと、
そういう事を続けることによる暗示によって、体の治癒効果、免疫力がとても向上し、癌の細胞を減少させたという事だったと思います。
例え実際は違っていても、治ると信じ切るのが大事だそうです。

私は病気になったら、絵が下手すぎるので、これを絵ではなく脳内イメージと理屈で行おうかなと思っています。
でも絵の方が効果がありそうですが。

録画でもして置けば良かったのですが、あいにくしていませんでしたので、いい加減な記憶しかないのですが、ずっと印象に残っています。

(2014/03/04)

<No.3> ひかる
僕の今までの経験と得られた知識を漠然とコメントしているだけなのに、行動力のある
あなたに具現化して戴いてありがとうございます。
僕は、今 文字もかけないし 80デシベル以上の聴力と 眼振による視力低下と 呂律が廻らない話力低下と 難病SCDによる体幹障害で歩行困難で唯一PCで会話できる事を喜びとしている
者です。これからも項目を見ながらコメントしてゆきますのでよろしくお願いします。
(2014/03/03)

<No.2> 管理者
知らなかったのですが、
石油やガスは、イメージ的には、
化石燃料を使っているので、人類が使うたびに減って行くだけで、増えないような思いだったのですが、
書き込み下さった事を元に、調べてみると、
「藻」は、二酸化炭素を吸収して細胞内で石油(? 油?)を作るというのがあるらしいですね。

今我々が使っている地球からの燃料は、生物からも油が作られていて、それも我々が使っているのかも知れませんね。
南米太平洋海域の深海にそういう「藻」みたいのが多いのかな?

また今度、調べたくなりました。

ありがとうございます。
(2014/03/02)

<No.1> ひかる
赤道直下の南米太平洋海域の深海にCO2吸収域があるってほんと?
つまりCO2の液化地域がありそこで石油生成が行われているらしい。
世界で化石燃料が沢山あるが、どうも古代生物だけでは追いつかない量ですよね?
地球の再生メカニズムの一つに吸収したCO2から石油が生成されてもおかしくはないよね。
石油は広義では炭素と水素の化合物なんだから・・・・。

地球って未だ解らない事がいっぱいあり、化石だけで重合反応してメタン系非メタン系ガスが
存在するのかなー。
僕は沿ういった事を考慮すると 石油が地球内部で枯渇するとは考えられない。
(2014/03/01)



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