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「成功裏」の意味は?

☆「成功裏」の意味は?

2016年8月、北朝鮮の潜水艦弾道ミサイルが発射された時に、
「党委員長の現地指導のもと、成功裏に行われた」というニュースが流れました。
なんか怖いですね。

その時、私は、「成功裏(せいこうり)」ってなんなんだろう?
と思いました。
私には、聞き慣れない言葉でした。

ゴロがよく似た言葉で
「秘密裏」というのは、裏で秘密に行ったんだろうと思うんですが、

「成功裏」?
裏で成功に行われた?
裏で成功した?
は?

わからない。

そこで調べた覚書です。





・秘密裏とは?


まず、その前に。
もしかして、私の秘密裏の解釈(裏で秘密に行った)が間違っているかも知れません。
そこから。


秘密裏は、
デジタル大辞典のよると、
「物事が秘密の状態で行われること」らしいです。

「交渉を秘密裏に進める」とかいう使い方をする。


どうも意味の説明に「裏」が出てこない。
残っているのは「状態」「行う」。

「状態」「行う」を「裏」と考えた方が良いかも知れない。

「交渉を秘密裏に進める」の場合、
「交渉(=物事)を、秘密の状態で進める」。

ですので、
「作戦が秘密裏に行われた」の場合、
「作戦を裏で秘密に行った」よりは、
「作戦が、秘密の状態で行われた」という言い回しの方が
正しいかと思います。

・考える


ただ、上の「党委員長の現地指導のもと、成功裏に行われた」という文章を考えると、
「裏」を「状態」「行う」と考えると、
「行う」という意味が2重になる。

成功裏の場合の「裏」は、「状態」「行う」ではなく、
「状態」と考える事になるのかも知れない。

「裏」というのは、昔は、「裡」という字を書き、
「~のうちに」とか「~の中で」の意味だったそうです。

これを「状態」と合わせて考えると、
「成功の状態の中で」
略すると、
「成功の中で」。
となるのかも知れない。


・成功裏とは?


デジタル大辞典のよると、
「物事が成功した状態であること」らしいです。

「作戦が成功裏に終わる」
とかいう使い方がされるそうですが、
これは、
「作戦が成功した状態で終わる」
という解釈が出来ますが、


これをさっきのニュースの言葉、
「党委員長の現地指導のもと、成功裏に行われた」
に当てはめると、
「党委員長の現地指導のもと、(実験=物事)が成功した状態で行われた」
「党委員長の現地指導のもと、(実験=物事)が成功のうちで行われた」
「党委員長の現地指導のもと、(実験=物事)が成功の中で行われた」
なんかおかしな言葉です。



想像で意訳すると、
「党委員長の現地指導のもと、(実験=物事)が、
 秘密で行われ、成功した状態になった」
かとは思うのですが、

どうも、「成功裏に行われた」と聞くと、
よくわかりません。


この「成功裏」という言葉は、納得できません。

ただ、
「党委員長の現地指導のもと、成功裏に行われた」が、すでに言葉として間違っていて、
「党委員長の現地指導のもと、成功裏に終わった」が、正しく、
=「党委員長の現地指導のもと、(実験=物事)が成功のうちに終わった」
というのが本来の使われ方なのかも知れません。


まあ、私は、なるべくこの言葉を使わないようにしようと思います。
普段、使う事はないでしょうけど。






記載:2016年08月頃

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コメント


<No.1> メンワープ
今日北朝鮮で核実験があってそのニュースでも使われていました。やはり気持ち悪さと言いましょうか受け入れにくい感じのある言葉ですね。調べずにはいられなくて拝見させて頂きました。同じ疑問を解決?できて気持ちが楽になりました。ありがとうございます。
(2017/09/03)



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