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「とてもじゃないけど」とは余裕があるのか? ないのか?

☆「とてもじゃないけど」とは余裕があるのか? ないのか?

漫画とかで、強い敵が出て来た時など、ちょっと弱いサブキャラが、
「とてもじゃないけど、敵わない」とかいうシーンなどがあって、
いつもこれはどう受け取って良いのかと思ったりしていました。

そのちょっと弱いサブキャラは、強い敵にまったく勝ち目がないので、
「とても、敵わない」なら
わかるんですが、

「とてもじゃないけど、敵わない」なら
「とてもじゃない」と言っているので、「とても」を否定している事になり、
「とても」程ではないけど、敵わないという事で
ちょっとの間だけなら敵うとか、少しは余裕がある表現になるのかな?
とも思うのですが、

見る限り、そのちょっと弱いサブキャラは、強い敵にまったく勝ち目がないので、
状態だけ見ると、「とても、敵わない」なんですよね。

少しの強がりが入っているのかなとか思ったりしながら、
いつも気になっていました。


「とてもじゃないけど」というのは、
「とても」程でもない(少し余裕がある)のか、やっぱり「全然無理」(全然余裕がない)のかを調べた時の覚書です。





・その答え


といっても、
辞書で知らべると、すぐ答えがあり、

「否定的意味合いを強調する表現」とか
「「とても」を強調していう語」とか
書いていました。
「とても」も「とてもじゃないけど」も類義語という事だそうです。


否定的には、
とてもじゃないけど > とても
となります。


答えは、
「とても」より、もっと余裕がないという事になります。


ちょっと弱いサブキャラは、全然敵わないと言っていた事になります。

やはり、見た感じ通り、
そのちょっと弱いサブキャラは、強い敵にまったく勝ち目がないので、
「とても、敵わない」なんですね。

それを「とてもじゃないけど」という。

辞書的には正しい表現なんでしょう。



・納得ができない



でもやっぱり、この言葉はどうも納得できません。
「とても」を「嫌」に置き換えると、

「嫌」

「嫌じゃないけど」
になります。

この場合、上の理屈だと、
否定的には、
嫌じゃないけど > 嫌
となりますが、

普通、
否定的には、
嫌>嫌じゃないけど
となると思います。


「とてもじゃないけど」

「嫌じゃないけど」
では「じゃないけど」が違うような作用になってしまうかと思います。



比較対象を「嫌」で考えたのが問題かも知れませんので、
「とても」の類語とある、「大変」でも考えてみます。

「大変」

「大変じゃないけど」
となります。

やっぱり、普通、
否定的には、
大変>大変じゃないけど
となると思います。


とてもじゃないけど > とても
だけ、おかしいのか、他にもこういう言葉があるのか、思いつきませんが、
やっぱりどうもしっくり来ません。


少しの強がりが入っていて、実際は「とても」状態だけど、
「とてもじゃないけど」という意味の方が、
まだ納得できるんですが、辞書は違うしなあ。
辞書が言葉足らずって面はないかなあ。


最近のよくわからない造語や新語みたいな範囲の言葉なのかな?






記載:2014年10月頃

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コメント


<No.12> とんぷー
『とてもじゃないけど』を他の言い方で検証されているのは非常に良い試みだと思います。

ただ、これは慣用句的に捉えた方が良いと思いますよ。

『嫌』や『大変』をあてがって考えた場合、『嫌なんてもんじゃない』『大変なんてもんじゃない』という言い回しになります。
つまり、最上級に嫌、誰が何と言おうが大変というニュアンスですよね。

また、我慢することが出来ないほどの痛みを
『痛いの痛くないの』と表現する場合もあります。

これらは古くからある言葉の言い回しなので、文法として考えてもピンと来ないかもしれませんね。

たとえば江戸時代、言葉遊びがあって定着した言い回しがあります。『新しい』は現在は『あたらしい』と読みますが、江戸の言葉遊びで定着した言い方です。それ以前の日本語では『あらたしい』と読み、今でも『新たに』を『あたらに』ではなく『あらたに』という言い方で残っています。

そういった変化があったからかもしれません.

言葉は常に変化しますが、正しく知っているかどうかは社会的な教養の有無として判断されてしまう為、常に正しくアップデートされた方が得です。


(2024/06/17)

<No.11> 名無しさん
例えばこういう事でしょうか
仲間や家族が大きな事を成し遂げた時
褒め称える言葉の「アッパレ」掛けてあげたい時に
サンデーモーニングの張本を引き合いにして
「張本さんじゃないけどアッパレ!!」と
言ったとしたら
その意味は
張本さんのあのアッパレなんかよりも
何倍ものアッパレ!
と言う意味になる。
みたいな事?
(2023/09/10)

<No.10> 勉強野郎
あなたの主張凄く理解できます
(2023/09/10)

<No.9> 同感
「どうしてもやれって言うんならできなくもないけど」的な感じだと思っていたので適してない状況で使われてることが多いと感じていました。この表現がもし本当に否定を強調しているのなら本当に「やってやれなくはないけどできればやりたくないな」という気持ちを表現したいときはどうすればいいんだ?と思ってしまいますね。
(2023/07/27)

<No.8> 私
めっっっっちゃ分かります。
「とてもじゃないけど無理」って言われたら「とてもじゃないならやれよ」って思っちゃいます。
(2022/07/12)

<No.7> 通りすがり
これをご覧になると納得できるかもしれません

『とてもじゃないけど、○○できない。』の『とても』って??| OKWAVE
https://okwave.jp/qa/q465532.html

(2022/05/07)

<No.6> ぺ
これ私も目にした時は気になってしまいます。
類似で言うと、気の置けない友達 が違和感が強いですね。
気を使わない程仲が良い、という意味ですが、なんかおかしいですよね。
(2022/03/19)

<No.5> 名無しさん
マイナス×マイナスじゃなくてマイナス+マイナスって考えたほうがいいのか、、、、
(2022/03/19)

<No.4> 管理者
私は、「お化けじゃないけど恐い」であれば、否定ですので、
解釈すると、
お化けではない別のものだろうが、怖い。

と思ってしまいます。


「とてもじゃないけど」の件は、やはり
聞く人によって意味が変わってしまうでしょうね、
(2018/06/25)

<No.3> うーん…。
"とてもじゃないけど恐い"を"お化けじゃないけど恐い"に置き換えてみる。

とても恐い → とてもじゃないけど恐い

この場合は、とてもじゃないけど恐いの方が
より恐い事を意味している。

お化け恐い→お化けじゃないけど恐い

この場合は、ある対象がお化けと同じ位恐い。
もしくは、お化け程ではないけど恐い事を意味している。
"じゃない"が打ち消しも意味する以上、"とてもじゃないけど無理"を
"とても無理"よりも度合いの低い表現と取る人がいても仕方がないと思う。
(2018/06/24)

<No.2> 管理者
なんかおかしいという共感の意見があり、嬉しいです。

ここでも差異があるようです。

私は、無理レベルでは、
とてもじゃないが無理 > 嫌じゃないけど無理 > 無理

無理じゃないレベルでは、その逆で、
無理 > 嫌じゃないけど無理 > とてもじゃないが無理
になります。

では、あるとは思うのですが。

やっぱりこの言葉、人によって解釈が違う部分が大きい気がします。

別言語への翻訳だと、かなり問題になるかも知れません。
(2018/06/10)

<No.1> hot
変だなーって思って調べていたらここにたどり着きました。
自分も納得できないです!!
とても無理 > とてもじゃないが無理 > 無理 だと感じてしまいます
(2018/06/10)



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