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2016年 アメリカ大統領選挙の候補者と選挙の流れ、仕組み・結果

☆2016年 アメリカ大統領選挙の候補者と選挙の流れ、仕組み・結果

先の世界大戦(第2次世界大戦)で負けた日本は、やはり危険とされているのか、
軍事力を著しく抑制されていると思います。

現在は、そういうわけで、アメリカに国を外敵から守ってもらっている事になってしまうのですが、
そういうわけで、日本から見れば、アメリカの代表というのは重要になります。
日本にどういう態度で接して来るか心配でもあります。
アメリカの大統領というのは、アメリカの国家元首であって、
アメリカ軍(150万人)の最高司令官でもあります。
そのアメリカで、大統領の交代である大統領選挙が2016年にあります。

その有力候補者達の特徴のメモです。
間違っているかも知れないので信用しないで下さい。





・2016年2月時点のアメリカ人の不安・現状


リーマンショックよりは少しは良くなったが、前には戻っていない。
生活費が上がっている。
お金が金持ちに集まっている。

お金持ちはどんどん裕福になって、お金のない人はどんどん貧乏になる状態が大きくなっている。
日本よりひどいらしい。

・まずアメリカの大統領選挙とは?


4年に一度です。

アメリカの大統領になるには、党所属で、大統領選挙に出たい人は、まず党の代表になってから、
アメリカの大統領最終選挙という流れになります。

無所属の人は、それはなしで、アメリカの大統領最終選挙になります。

党所属で、大統領選挙に出たい人は、
その党員たちだけで、選挙を州ごとに繰り返します。

州によって、決め方は違うようですが。
(例えば、ニューハンプシャー州では、党員でなくても選挙権がある。)

①党員集会。
 支持候補ごとに話し合いでグループ分けを繰り返し、集計する。
 (票を入れる人は、自分の支持者が全体の15%に達しない場合、解散して、他の支持者に入れる。)
 党員は、話し合いと説得を繰り替えし、支持者を決める。

 場所によって何人の代議員が出られるか決まっていて、
 得票率に応じて代議員を選出。
 (例、1つの集会で:A候補の代議員は、8人。B候補の代議員は、2人とか。)

これらを予備選挙といいます。
何々州の%で出ているのは、党員が誰の候補に入れたのかの数字の割合で、
そこから、代議員が割り振られる。

②代議員が決まる。
 選ばれた代議員達は、誰を大統領選挙に出したいか決めているので、結果的にはそれに1票となる。
 これが1つの州の意見となる。

これを全米で56の州で繰り返し、(2016年の選挙の場合、2月から6月)
選ばれた代議員からの支持を一番多く得られた人が、正式に全国党大会で指名され、党の候補になる。(2016年の選挙の場合、7月)

③実は、間接民主主義選挙であって、
その後、党の候補と無所属の候補で、州ごとに国民選挙をして、
多くの人はこれで、大統領が決まったと思われがちだが厳密には違う。
ここでは、選挙人を選ぶ。(2016年の場合、11月8日)
選挙人が支持する大統領候補は表明されている。
だた、投票する人は、選挙人の名前を選ぶわけではなく、大統領候補の人を選ぶ。
得票数1位の候補が、その州で選挙人すべての数を獲得する。

これが「本選挙」とか「一般投票」と呼ばれる。
選挙人の数は、538人で、270人が過半数。

多くの人はこれで、大統領が決まったと思われがちだが厳密には違う。
と書いたのは、造反する選挙人がいる事があるから。
選挙人は州で勝利した候補者に必ず投票しなければならない法律がないので。(州によっては違う)。
州で勝利した候補者以外が勝つ可能性もあるという事になる。

④選出された選挙人によって、「大統領選挙」が実施。(2016年の場合、12月19日)

⑤連邦議会(国会)で開票。(2017年の場合、1月6日)。

⑥そこで票をもっとも得た候補が、その後大統領になる。(2017年の場合、1月20日)。

・有力候補者と言われていた候補者たち


2016年時点のアメリカ大統領のバラク・オバマさんは、民主党です。
ですので、今のアメリカの与党が民主党。

これまでは、民主党大統領が日本に対して厳しく、
共和党大統領が比較的日本に好意的だったと言われる。

以下、これで党からの候補者全員? 全員なら党からの大統領候補者一覧となります。

・民主党



・ヒラリー・クリントンさん
 Hillary Clinton。
 オバマ政権で国務長官、上院議員を歴任。
 政治家で、弁護士。
 第42代アメリカ合衆国大統領ビル・クリントンの妻。
 2016年2月時点、68歳。
 実績あり。

 国務長官の時代に、国務省のメールアドレスではなく、
 個人のメールアドレスを使って、機密情報を
 送受信してしまった事があった。

 UFOに関する秘密文書の公開を主張。
 TPPに反対。

 もし、大統領になれば女性初のアメリカ大統領。

 「女性に対して平等の賃金を保証」
 「銃規制賛成」
 「尖閣諸島には日米安保条約が適用される」(2010年)

 2016年2月2日:アイオワ州 1位 49.9% 2位と僅差

 Wikipedia


・バーニー・サンダースさん
 Bernie Sanders。
 キャッチフレーズ:「(格差社会は)もう、うんざりだ」
 バーリントン市長も経験。2007年からバーモント州選出の上院議員。

 2016年2月時点、74歳。
 無所属だったが、出馬表明と前後して民主党に入党。
 左寄り。
 富裕層や大企業を批判。
 経済格差の是正。
 公立大学の授業料無償化。
 (アメリカの学生のほとんどが学費ローンを借りて大学に行くらしい。
  その後返さないといけない。それの是正。
  私立だと年間500万円とか掛るらしい。)
 最低賃金を15ドル(1700円くらい)に。
 
 財源は、儲け過ぎたウォール街から課税するとか。
 徹底した温暖化対策。
 具体的な政策を出している。

 民主社会主義者と名乗る。(経済格差の是正には、社会主義をするしかないと言っている)
 45歳未満からの指示が多い、若者に人気。
 TPPに反対。

 「1%の富裕層がこの国の99%の人々を支配している」

 2016年2月9日:ニューハンプシャー州 1位 60%

 Wikipedia


・マーチン・オマリーさん
 Martin O'Malley。
 政治家で、弁護士。
 ボルチモア市評議会評議員、ボルチモア市長、メリーランド州知事、民主党知事会会長を歴任。
 2016年2月時点、53歳。

 同性婚容認や銃規制強化などを薦めた。

 Wikipedia


・共和党


共和党は、全米ライフル協会が支持母体の大きな1つなので、
基本的には、銃規制に反対している候補が多いかほとんどかと思われる。
アメリカには銃砲店が5万店以上ある。銃は3億丁出回っている。

他の共和党の大きな支持母体は、キリスト教右派(聖書が絶対)、
退役軍人。

・テッド・クルーズさん
 Ted Cruz。
 テキサス州選出の上院議員。

 2016年2月時点、45歳。
 強硬な右寄り。保守。
 宗教保守。
 信仰。
 主な支持母体は、ティーパーティー運動、キリスト教福音派、キリスト教右派。
 キリスト教福音派は、聖書を絶対視している。
 進化論も否定するかも。
 銃規制に反対。

 TPPに反対。「TPPから離脱する」。

 2016年2月2日:アイオワ州 1位 28%

 Wikipedia

・ドナルド・トランプさん
 Donald Trump。
 キャッチフレーズ:「偉大なアメリカを取り戻す」
 強硬な右寄り。保守。
 「白人中心の社会」をアピール。
 2016年2月時点、69歳。

 お金持ち。資産は5450億円とか1兆円とか言われる。
 世界各地で、ホテルやカジノを経営。
 トランプさんの下で働く人を募集するテレビ番組「アプレンティス(見習い)」で、
 流行語を作る「お前はクビだ」。

 政治経験はまったくない。
 TPPに反対。

 選挙資金は自分でまかなえるらしく、
 人気を支えるのは、過激発言。他の候補と比べて、あいまいな発言ではないらしい。

 国境に壁を作るとか言っている。

 「イスラム教徒は、アメリカに入国禁止だ」
 「イスラム国をクソミソにやっつけてやる」(2015年11月12日)
 テロリストへの尋問は?「水責めを復活させる」(2015年11月22日)
 「イスラム教徒のアメリカへの入国を禁止すべきだ」(2015年12月7日)
 ヒラリー・クリントンさんの事を「大統領になる強さもスタミナもない」(2015年12月9日)
 「北朝鮮問題を解決しない中国は潰してしまえ」(2016年1月6日)
 中国に対して「我が国は5000億ドルも中国に対して赤字」(2016年1月31日)
 「日本は、何百万台も車を売って来るのでアメリカは赤字」(2016年1月31日)

 「誰かが日本を攻撃したら我々は救援に駆けつけなければならない。
  でも我々が攻撃を受けても日本は助けに来ない。
  こんな取り決めは割に合うだろうか?」

 白人低所得者に人気らしい。
 アメリカさえ良ければ良いという人達に支持されている傾向。

 2016年2月9日:ニューハンプシャー州 1位 35%

 Wikipedia


・マルコ・ルビオさん
 Marco Rubio。
 上院議員。
 政治家で弁護士。
 2016年2月時点、44歳。

 日本関連での発言は、「尖閣は日本の領土」。

 Wikipedia

・ベン・カーソンさん
 Ben Carson。
 医師。
 共和党で黒人初の立候補。
 2016年2月時点、64歳。

 Wikipedia


・ランド・ポールさん
 (2016年2月20日 サウスカロライナ州予備選挙の前までに、撤退の模様。)
 Rand Paul。
 政治家。本職は眼科医。
 ケンタッキー州選出の連邦上院議員。

 2016年2月時点、53歳。

 Wikipedia


・ジェブ・ブッシュさん
 (2016年2月20日 サウスカロライナ州予備選挙の結果を受けて、撤退の模様。
  ブッシュ家から3人目の大統領が出る事への抵抗や、兄のジョージ・W・ブッシュ大統領が始めたイラク戦争への抵抗からか、
  票が伸ばせないでいた。)
 Jeb Bush。
 政治家、フロリダ州知事を歴任。

 2016年2月時点、62歳。
 父が、第41代(1989年1月20日から1993年1月20日)アメリカ合衆国大統領のジョージ・H・W・ブッシュさん。
 兄が、第43代(2001年1月20日から2009年1月20日)大統領のジョージ・W・ブッシュさん。

 Wikipedia

・カーリー・フィオリーナさん
 (2016年2月20日 サウスカロライナ州予備選挙の前までに、撤退の模様。)
 Carly Fiorina。
 実業家。
 2016年2月時点、61歳。

 Wikipedia

・ジョン・ケーシックさん
 John Kasich。
 政治家。第69代オハイオ州知事。
 2016年2月時点、63歳。

 Wikipedia

・マイク・ハッカビーさん
 (2016年2月20日 サウスカロライナ州予備選挙の前までに、撤退の模様。)
 Mike Huckabee。
 政治家・聖職者、司会者。
 元アーカンソー州知事。
 2016年2月時点、60歳。

 Wikipedia

・クリス・クリスティさん
 (2016年2月20日 サウスカロライナ州予備選挙の前までに、撤退の模様。)
 Chris Christie。
 政治家、元弁護士。第55代ニュージャージー州知事。
 2016年2月時点、53歳。

 Wikipedia

・リック・サントラムさん
 (2016年2月20日 サウスカロライナ州予備選挙の前までに、撤退の模様。)
 Rick Santorum。
 過去に、連邦下院議員、連邦上院議など。
 2016年2月時点、57歳。

 Wikipedia

・第1回目の予備選挙 2016年2月2日 アイオワ州 予備選挙 結果


民主党 アイオワ州 予備選挙 割合グラフ

共和党 アイオワ州 予備選挙 割合グラフ

出口調査では、民主党、クリントンさんは65歳以上から7割の支持。
サンダースさんは、29歳までの人から8割の支持。

数値 NBCNEWSより
(以下、アイオワ州 予備選挙の順位でグラフの順番とする)

・第2回目の予備選挙 2016年2月9日 ニューハンプシャー州 予備選挙 結果


ここでは、党員でなくても18歳以上に選挙権がある。
党員集会はなく(?)、直ぐに投票で決める。
州の人:9割以上が白人。約4割が無党派層。

民主党 アイオワ州 予備選挙 割合グラフ

共和党 アイオワ州 予備選挙 割合グラフ

数値 NBCNEWSより

・第3回目の予備選挙 2016年2月20日 ネバダ州 予備選挙 結果


20日、民主党だけ。
いつの間にか2人に。

民主党 ネバダ州 予備選挙 割合グラフ

23日、共和党だけ。

共和党 ネバダ州 予備選挙 割合グラフ


数値 NBCNEWSより

・第4回目の予備選挙 2016年2月20日 サウスカロライナ州 予備選挙 結果


20日、共和党だけ。
このサウスカロライナ州 予備選挙の前までに、6人が撤退の模様。

共和党 サウスカロライナ州 予備選挙 割合グラフ

27日、民主党だけ。

民主党 サウスカロライナ州 予備選挙 割合グラフ

数値 NBCNEWSより

この辺りで党の候補者が絞られて、勝てないと悟った候補は辞めていくようです。

・本選挙 結果


更新をさぼったので、一気に本選挙の結果ですが、
予備選挙で、党の代表も決まり、やっと本選挙。
2016年11月29日時点で
クリントンさんが、232。
トランプさんが、306。
で、本選挙は、トランプさん勝利しました。

これで決まったわけではないのですが、
多くの人は絶対に決まったと決めつけています。

・選挙人選挙 結果


これが本当の決定になります。
しかし、日本ではほとんど報道されません。

2016年12月19日に、選出された選挙人によって、「大統領選挙」が実施。
2017年1月6日連邦議会(国会)で開票。

本来なら本選挙同様、
クリントンさんが、232。
トランプさんが、306。
となるはずですが、やはり本選挙と違う候補に入れる選挙人が登場。

結果は、
クリントンさんが、227。
トランプさんが、304。← 大統領決定
Colin Powellさん, 3
John Kasichさん, 1
Ron Paulさん, 1
Bernie Sandersさん, 1
Faith Spotted Eagleさん, 1
となったみたいで、減った選挙人は、候補者以外の人に投票したようです。


・感想など


州によって、激しく支持が変わるようです。

アメリカの大統領選挙は、直接民主制のように思われがちですが、
最終的には、本選挙の結果に従うとは限らない
特定の選挙人という538人で選挙しており、
270人が過半数。
間接民主制であるとわかります。

ロシアの人に、どこが民主主義だと言われているそうです。


また情報あれば記載します。

記載:2016年2月頃
記載:2017年1月頃





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