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MRJ(リージョナルジェット)とは?

☆MRJ(リージョナルジェット)とは?

2015年11月11日、MRJとかいう飛行機が初フライトしました。

それについての覚書。





・まずRJとは?


略は、
R=リージョナル(地域の)
J=ジェット

リージョナルジェット。
地域間のジェット飛行機。
近距離向け小型ジェット機。

「RJ」は、
地域と地域を結ぶジェット機。

人とか荷物とかを運ぶ。

RJは、他の飛行機(エアバスやボーイング)より小さいので、
短い滑走路の空港でも飛んで降りられる。
大きな空港を経由しなくても良いという事になります。

座席数は、バス2台分くらい。70席から100席くらい。

値段が他と比べて安い。
58億くらい(MRJ90の場合)。
エアバス:529億円くらい。
ボーイング:255億円くらい。

飛行距離は、2000kmくらい。

アメリカの空港の7割ほどは、RJ専用の空港。


・MRJとは?


略は、
M=三菱という企業の
R=リージョナル(地域の)
J=ジェット

「三菱のRJ」という事で、「RJ」は他のメーカーにもあります。
(例えば、中国のARJとか。ボンバルディアのCRJとか。)

MRJは、日本国産初の「RJ」。

座席数90席くらいのMRJ90と70席くらいのMRJ70の2タイプある。

・MRJ90とは?


「三菱のRJ」の最初の機体。
半世紀ぶりの国産機。

全長:35.8m。
座席数は、90席くらい(バス2台分くらい)。
巡行速度:マッハ0.78くらい

カタログ価格は、58億くらい。
飛行距離は、最長タイプは3770kmくらい。(北海道から沖縄くらい)(グアムからサンパンくらい)

軽い。
低燃費。20%くらい。
窒素酸化物の排出-50%。
一酸化炭素の排出-70%。
騒音-40%。


日本の企業で部品などを作成している。
組立:三菱重工業・東明工業・テックササキ
飛行制御システム:ナブテスコ
降着システム:住友精密工業
主翼:加藤製作所
主翼センサー:多摩川精機
尾翼のカーボン複合素材:東レ
部品:ウイングウィン岡山(岡山の中小企業29社のグループ)・航空機部品生産共同組合・エステックなど
治具(固定するもの):和田製作所
照明器具:小糸製作所
など。
開発には、川崎重工業や富士重工業や中小企業も参加している。

2015年11月11日に実験初フライト。

・なぜこれまで日本で国産機が作られなかったのか?


1937年、日本の零式艦上戦闘機(零戦)が、三菱重工業の開発で始まりました。
第2次世界大戦時、零戦は、戦闘機で最強と言われましたが、
日本は戦争で敗れ、GHQに統治されました。
1945年、GHQから、そういう戦闘機を作られるのは困るので、
航空機の研究や実験を許可しないとされ、日本で作ることが出来なくなってしまいました。
世界から航空機技術に差を付けられました。

ですが、1952年、許可が出て、
1964年(1962年?)に日本航空機製造や和田製作所らが、「YS-11」という国産初のプロペラ旅客機を作りましたが、
採算が取れなく、1973年に生産が終了しました。

2003年、三菱重工業が経済産業省が推進する事業のNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)から事業者に選定、開発開始。

・日本でのMRJの運用開始年は?


2500時間くらいの飛行試験の後に型式証明を取り、運用可能。

ANA:2017年4月~6月を予定 25機注文済み
JAL:2021年を予定 32機注文済み
どの路線に就航するかは決まっていない。

2015年11月時点で、MRJ90は、世界からも407機の受注がある。

日本のライバルは、世界2強の
エンブラエル(世界32か所拠点)、
ボンバルディア(世界10か所拠点)
など。

・RJのメリット


滑走路が短くて済むので、大きな空港がいらない事から、
大きな空港がない地方でも、地方と地方、地方と都市を結ぶことが出来るので、
大きな都市の経由がいらず、人も物も運ばれ、地方活性化・地方創生が期待できる。

・RJのデメリット


私は、飛行機事故のテレビ特集などをよく観ます。
また、最近、そのような特集をテレビで放映するのがなぜか多くなっている気もします。
メリットばかりが言われますが、心配にもなります。

便利になって、飛ぶ飛行機が増えるという事は、
いくらMRJが騒音に対処しているといっても、小さい空港近くの騒音の問題が増える事になります。

また、飛行機が増える事による空の混雑。
管制官の不足や技術不足による衝突。

パイロットやメンテナンスする人も増えるでしょうけど、技術不足により、
民家などへの墜落事故などの心配が増える。
また、過積載での墜落の心配など、デメリットも多くあるのではないかと思います。

メリットだけをみるのではなく、デメリットもみて置かないと危険かと思います。





記載:2015年11月頃

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