忘れる前に覚書。優しい文章を目指します。
ザ・覚書 ザ・覚書
出来るだけ子供にも、わかりやすいように書いて行きたいと思います。

PCバージョンでサイトを表示しています。
【ザ・覚書 3クリックアンケート実施中】
暑さの一番の原因はなんだと思いますか?
あなたの支持する政党はどの党ですか?
ザ・覚書のトップページに戻る今のページの関連ページのリストへ

中国からの大気汚染の日本への影響を調べる

☆中国からの大気汚染の日本への影響を調べる

中国からの大気汚染が、以前にも増して強くなっているようです。

2013年1月、中国では都市(北京とか)が濃い霧に包まれていて、それが連日との事。
これが、「大気汚染により霧」で、一部では信号も見えないという状況らしいです。

2015年12月にも中国での深刻な汚染から日本への影響が大きいようです。
中国で2015年12月8日に、1立方メートルあたり350マイクログラムを記録。

特に中国に住む人が、暖房を使う冬場が汚染影響が大きいようです。





・大気汚染の原因


この原因は、その時の気候にもあるようですが、主な原因は汚染物の排出量が主との事です。

発展途上国である中国が、工業や自動車の排出ガス、暖房用の石炭を燃やした事などで
汚染物質の排出量を増加させていてこうなっているようです。
よく聞く「黄砂」の砂と違って、「有害物質」です。

中国では特に冬(10月頃から)に、暖房の為にセントラルヒーティングシステムという、
石炭を燃やしたボイラーセンターからパイプを通し、集合住宅に温い空気を送るシステムがあり、
ボイラーセンターの煙がかなり多くなるそうです。

・この有害物質の特徴


有害物質は、「PM2.5」と呼ばれる直径2.5マイクロメートル以下
(髪の毛の直径の30分の1)(髪の毛の直径は70マイクロメートル)の微粒子と
なって舞っているそうです。
普通のマスクの生地さえ通り越してしまう程の小ささ。

髪の毛の直径が一番右だとすると、
PM2.5の大きさのイメージ
こんなに小さい。

PMとは、Particulate Matterの略。
Particulate「微小粒子状」。
Matter「物質」。
2.5は、粒子の粒の大きさ。直径2.5マイクロメートル以下。

PM2.5=「微小粒子状物質、サイズは2.5マイクロメートル以下」。


PM2.5は、肺の奥や血管に侵入しやすく、健康に影響をもたらすリスクがあり、
発ガン性物質が含まれている事もあるとか。

日本の環境基準は、1立方メートルあたり35マイクログラム以内となっているようです。
中国の北京では、環境基準では1立方メートルあたり100マイクログラム以内、
しかし、今回は一時期では、1立方メートルあたり900マイクログラムを
超したらしいです。(平均では日本の20倍ほど?)


その中国の環境汚染が、風にのって朝鮮半島を経由し、日本に及んできているようです。
毎日、影響が酷いというわけではないようなのですが、
1ヶ月に数回、影響が多い日があるようです。

ここ(PM1.0(花粉とPM2.5が合体し爆発)症状が悪化の可能性)をベースにこちらのページにも対策を書いておきます。)

・PM2.5の成分


硫酸塩
硝酸塩
これらが半分以上を占める。
これが水に溶けやすいらしいです。

他には、

ヒ素
水銀
亜鉛

・中国で発令される警報


2015年から中国は、大気汚染に警報を出すようにしたようです。
赤色警報と言うのが、2015年12月に初めて発令されましたが、
これは、2015年にその警報が出される事になったので発令したと事であり、
これまでもそれに匹敵する大気汚染はあったという事です。

中国の警報は4パターンあります。

「青色警報」:PM2.5が、1立方メートルあたり150マイクログラムから250マイクログラム。
       心臓。肺疾患患者などの症状が悪化。

「黄色警報」:PM2.5が、1立方メートルあたり250マイクログラムから500マイクログラム。
       健康な人も忍耐力が低下。疾病を早期発症。

「オレンジ警報」:今後3日間に、青色警報や黄色警報の汚染が交互に継続して出現することが予想される。

「赤色警報」:最高レベル。今後3日間に、黄色警報の汚染が継続して出現することが予想される。


赤色警報が出された場合、中国では、
・自家用車の運転を一部規制(車のナンバーの偶数奇数で判断)
・屋外の工事を全面禁止・一時中止
・学校の休校
・一部工場の操業停止
などの規制が行われるようです。

汚染がきつい時、
食事の出前は、フル装備。ヘルメット付き。
子供には、浄化装置付き帽子。
中国のお金持ちの人は、中国最南端のリゾート地、海南島に避難したりするそうです。


・日本のPM2.5の基準値


日本の微小粒子状物質(PM2.5)の基準値。
1日平均で、1立方メートルあたり35マイクログラムです。


中国では、2015年12月8日に、1立方メートルあたり350マイクログラムを記録したりしていて、
日本の基準の10倍ほどもある時もあります。

・影響の例


花粉症のような症状(涙・鼻アレルギー症状)
呼吸器系の疾患

ぜんそく
アレルギーが悪化
がん発生率の上昇の恐れ

PM2.5が水に溶けやすい事から、
肺から血管に移って、
循環器系の疾患
脳梗塞の怖れが高まる。

日本も昔、高度成長期時代には大気汚染(光化学スモッグとか)を多くしていましたが、
中国のは、前も見えないような霧になっていますからレベルが違うようです。

減らす為には、中国に期待するしかないのでしょうが・・・。

・対策


直径2.5マイクロメートル以下を防ぐ有効なマスクを装着。
 工業用マスク等にはあるそうです。
 1枚数百円の使い捨てマスクでも、防げるマスクがあるそうです。

食べ物は水で洗う。
 PM2.5は溶けやすいので水で洗い流せば効果があるそうです。
 食べる事より、吸い込む事の影響の方が強いらしいです。

PM2.5の多い日は、洗濯物を室内に干す。

換気の問題ですが、ずっと閉め切るわけに行かないと思います。
PM2.5はすごく小さいので、窓等を閉め切ってもやっぱり入って来るらしいです。
ですが、外の事も考えて換気しないわけにもいきませんから、
PM2.5が少ない日を知って、ある程度窓を開けて換気するのも必要だそうです。

他には、
PM2.5対応の防塵マスクを着ける。
PM2.5の大きさは2.5マイクロメートルくらいのようですから、これより小さい大きさをガードできるマスクを探す方が良いと思います。
たぶん、N95マスク(0.1~0.3マイクロメートルの微粒子を95%以上除去)とかN99マスク(0.1~0.3マイクロメートルの微粒子を99%以上除去)とか?
しかし、普通のマスクよりすごく値段が高いです。

なので、普通のマスクを2重にして、間にウェットティシュをはさむのも対策になるらしいです。
苦しそうですが。

・日本への影響を調べるページ


で、気になる日本への毎日の影響度ですが、特に2013年は、西日本が酷いようです。
テレビでは、汚染予報は放送していないので、インターネットとかで探すしかないようです。

2013年3月10日に、東京などで煙霧があり、そこにも中国から海を越えて来たPM2.5が入っていました。
その時、東京清瀬市で、PM2.5が1立方メートルあたり291マイクログラムを記録。
日本の大気汚染の基準は、1立方メートルあたり35マイクログラムです。

中国で2015年12月8日に、1立方メートルあたり350マイクログラムを記録が出た時は、
日本へは二日後の2015年12月10日頃から、大気汚染粒子が流れて来ているようです。
この時は、北海道から。

一回テレビで見て、明日明後日が酷いとかの情報を得てから、
窓を開けるのを控えようとか、
洗濯物を控えようとか、
無駄でもマスクしようとかしていたんですが、
「ちょっと減ったよー」の情報がなかったので、調べる必要がありました。
さすがに自分では調べられませんが、偉い人達が調べてくれているようです。

(別に中国からだけの大気汚染を調べるページではなく、地球全体から見た日本の状態ではありますが)
まず1個目。
環境省大気汚染物質広域監視システム(そらまめくん)で見る事ができます。
PM2.5濃度データを追加したそうです。

そらまめくんのページ。ここです。
地域を選んで、左にPM2.5のチェックボックスがあるので押す。

ちなみに他の大気汚染予測も環境省のページのリンクから見れるようです。
他の大気汚染予測のページ。ここです。


他にも、調べている大学の人がおられるようで、
PM2.5の拡散シミュレーションをしている
気体中に浮遊する小さい液体、または固体の粒子など(エアロゾル)による気候システムへの影響や大気汚染の状況を
シミュレートする
「SPRINTARS(Spectral Radiation-Transport Model for Aerosol Species)」のシミュレートの中に
PM2.5も含まれているようです。

そのページの中に、週間予測のページがあります。

SPRINTARSのページ。ここです。 ←わかりやすい

これはパッと見、わかりやすいです。


2013年2月12日、環境省がPM2.5の専用ホームページを公開したようです。
解説と都道府県別(全部はなさそう)に速報値を見る事が出来そうです。
この速報値は観難いかも。

環境省のPM2.5の専用ホームページ。ここです。

これらを見て、毎日洗濯しない人等は、洗濯の日を考えてみては?

・多そうな時期は?


中国の汚染がきついのは、暖房を使う冬など。

1年のうちで大陸からの風が一番来るのは春3月から6月くらいらしいです。
黄砂が多いのもこの時期。
もし、大気汚染が減らないのであれば、
これから(冬の時点から見て)の時期、もっと影響がひどくなる可能性があるかも知れませんね。

また、花粉とくっつく事で更に問題が発生するとの事。
それはこちらに書いています。

テレビでも、天気予報と一緒に汚染予報も出したら良いのに。






記載:2013年01月頃
追記:2013年02月頃
追記:2013年03月頃
追記:2015年12月頃

Twitter Facebook Google+ はてな Pocket LINE




一言掲示板です。なにかありましたら以下に書いて書き込みボタンを押して下さい。
管理人による書き込みの確認後、荒らし書き込みでない場合に表示させていただきます。
悪意ある書き込みや挑発的な書き込みと思われる内容は、表示させません。
その為、ちょっと書き込みから表示までに時間がかかってしまいます。ご了承下さい。

お名前

コメント


<No.3> 阿武隈観光
中国の余計な大気汚染のお陰で広島の土砂災害、広島だけではなく、全国の気象予報が狂ってしまった?
人命に関わる非常事態宣言したほうが、世のためになりませんか?
(2014/08/23)

<No.2> 管理者
素人意見なんですが、
吸い込むのとの食べるのでは違うと思いますので、
食べる方は色々火を入れたり洗ったり、呼吸器に直接入る事はないでしょうし、
PM2.5の場合、吸い込むよりは問題が少ないのではないのでしょうか?
実際はどうかわかりませんが。

PM2.5以外で、中国の食品の製造過程(?)が問題があるような報道は聞いたりしますが。
どうなんでしょうね。
(2014/05/22)

<No.1> 1954スーサン
中国で製造されている食品には問題がないのでしょうか?
(2014/05/22)



【ザ・覚書 3クリックアンケート実施中】
暑さの一番の原因はなんだと思いますか?
あなたの支持する政党はどの党ですか?

今のページの関連ページのリストへ
ザ・覚書のトップページに戻る
全ページのリストへ